投稿日: 2017.11.28 11:17
更新日: 2017.11.28 19:36
更新日: 2017.11.28 19:36
アグレッシブに攻めたボッタスとランク6位奪還に成功したルノー【F1アブダビ決勝分析】
Jun Imamiya
感情をむき出しにしないフィンランド人気質の彼が52周目に、この1年のありったけの気概をぶつけたのではないか。チームへのアピールでもハミルトンへの対抗意識でもなく、18年の自分のために――。
あえて言うと、舞台装置が派手なアブダビGPの表彰台“閉会式セレモニー”は地味だった。夜空にドドンと打ち上がる花火、テラスでシャンパン片手のVIPセレブたち、対照的に勝ったボッタスはさほどはしゃがない。きっと彼はかみしめていたのだろう、突然このチャンピオン・チームに入って過ごした長いシーズンのことを。
トップ3は予選と同じまま、ボッタス~ハミルトン~セバスチャン・ベッテル。彼らだけではなく、4位ダニエル・リカルドがハイドロ系トラブルによりリタイアを喫したために、以下キミ・ライコネン~マックス・フェルスタッペン~ヒュルケンベルグ~セルジオ・ペレス~エステバン・オコンまで1位から8位が全く同じ順列だった。
だからこそ目立ち光るのが、11位グリッドから10位フェリペ・マッサを抜き9位を得たフェルナンド・アロンソ。ピット側と最終盤に最速ラップを狙おうとPU状況などを逐一確認、最終周に自己ベストラップ。ボッタス、ベッテル、ハミルトンに次ぐ“4位相当”だがセクター3では、ハミルトン以上のセクタータイム(!)。