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投稿日: 2016.03.01 16:40
更新日: 2016.03.13 20:40

連載「FACES」第6回:マックス・フェルスタッペン


F1 | 連載「FACES」第6回:マックス・フェルスタッペン

 思ったことをストレートに言う。ときには、それが必要以上の批判を生むこともある。でもフェルスタッペンの思考は、けっして過剰な自意識に占められているわけじゃない。彼が独創的なオーバーテイクを生み出していけるのは、ドライビングのスキルに加えて、相手の立場で考える冷静な思考を備えているからだ。

「たくさんのベルギー国旗とオランダ国旗が振られていたのには、とても感動した。ああいうのを目にすると特別な気持ちになる。でも、あれはストフェル(バンドーン)のためでもあったと思うんだ」と、笑う。

 2015年のトロロッソは、ルノーのパワーユニットだけでなく、多くのマシントラブルを経験した。おかげでレースを失うことも、グリッド降格のペナルティを背負うこともしばしばだった。それでも困難な状況から脱出しようとするときには、経験不足がマイナスに働く以上に、若さがプラスに作用した。ジェームス・キーも「おそらく、そうだと思う」と認める。

「マックスもカルロスも初めてのシーズンだから、次のレースに向かうときには、ある意味、たとえば今週の落胆を忘れることができるんだ。何年もF1で走ってきたドライバーなら、これまで起こったことを心配するだろうし、モンツァでは何ができるとか、シンガポールには何が期待できるとか、わかってしまうからね。
 ただし、両方の見地から見ることが必要だ。まだF1を学んでいる段階では、とても感情的になっても不思議じゃない。でも、ふたりとも怒りを露わにするようなことは一度もなく、レースしたぶん成長している。前進することだけを考えているよ」


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