ピレリ、F1合同テストで得られた新コンパウンド各種のスピード差データを分析中
これまでにピレリの新しいスーパーハードタイヤを使用したチームはいない。それでも、各チームはバルセロナの再舗装されたコースで得た走行距離の長さには驚いている。
「どのチームも毎日100周以上ずつを楽にこなすことができていた」とイゾラは語り、以下のように続けた。
「最も大きな違いは、ここが今年再舗装されたコースだということだ。路面はよりスムーズになり、グリップも増している」
「再舗装前と比べると、コースの特性がまったく変わった。以前のコースではタイヤのデグラデーションや摩耗が多く、苛立ちを感じることもあった。より硬いコンパウンドが合っていたのだ」
「新しい舗装は以前よりもずっとスムーズに走れて、しかもちょうど良い水準のグリップがある。つまりデグラデーションも摩耗も少ないということだ」
このコースでのグレイニングは、昨シーズンはさほど問題になっていなかったが、今年のテストで再び見受けられるようになった。
イゾラは「ブリスターやグレイニングが多少見られた。昨年と比べて、グレイニングは新たな現象だ。昨年は一切なかった」と認めている。
「新しいターマックが若干のグレイニングを生じさせているのだと思う。なぜなら、路面がスムーズで左の前輪がやや滑るからだ」
「各チームの新型マシンが我々の新しいタイヤに与えているエネルギーの大きさを考えれば、ブリスターはさほどの驚きではない」
ピレリは、今シーズン開幕戦にソフト、スーパーソフト、ウルトラソフトの3種を持ち込むことにしている。その後、ウルトラソフトについては第7戦カナダGPまでは実戦に登場しない予定だ。
イゾラは「次の行き先はオーストラリアGPだ。我々が競争的な状況において、2018年タイヤの性能を見る最初の機会となる」と付け加えた。