投稿日: 2018.03.16 13:31
更新日: 2018.03.16 13:33
更新日: 2018.03.16 13:33
【F1新車分析】マクラーレンMCL33:速いが脆い…空力効率を重視しすぎて冷却にトラブル
Translation:Kunio Shibata
(6)リヤにもさまざまな変更が
ディフューザー自体も、去年型に比べ切れ込みが深くなっているなど、形状変更されている。インパクトストラクチャー上のミニウイングも、数が倍増した。さらに注意深い観察者なら、リヤウイングピラーに付いた突起にも気づいたことだろう(青矢印)。今後取り付けられる予定のミニTウイング用のアンカーであろう。
(7)ライバルはレッドブル?
今季のマクラーレンは、同じパワーユニットを積むレッドブルに対してどれほどの戦闘力を示せるか。それを最大の課題としてきたという。思えば両チームは、エンジニアの取り合いをしたり、モービルやTAGホイヤーなどの有力スポンサーがマクラーレンからレッドブルに移動したりと、決して良好な関係ではない。
「もしレッドブルを打ち負かせたら、最高だね」そう語るマクラーレンの空力責任者ピーター・プロドロモウも、レッドブルでエイドリアン・ニューウェイの右腕と言われた逸材だった。
「もちろん簡単な使命でないことは、承知している。とはいえ今季は、ルノーとレッドブルがわれわれと同じパワーユニットを使うわけで、この3チーム間の実力差がはっきり出ることになる。それもあってマクラーレンのスタッフ全員は、今までになく奮い立っているよ」