F1ドイツGP決勝トップ10ドライバーコメント
■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 決勝=5位
僕らはいつも、予選よりレースのほうが速いんだけど、今日はそうならなかった。あらゆるところでクルマが滑りまくっていて、それがタイヤにも悪影響を及ぼしたんだ。今日の僕らには、5位と6位以上の成績は望めなかったが、もちろんそんな状況を受け入れることはできない。
今後、クルマの改善に取り組むつもりだし、その方法もわかっている。当初からの計画どおり、休み明けのレースでは新しい開発部品が投入されるはずだ。シーズン前半戦は、望んだような展開にはならなかった。まだやるべきことはたくさんあり、僕自身も成績の浮き沈みが激しくて、獲れたはずのポイントを何度も失った。でも、僕らは戦い続けるよ。
今日のレースに関して言えば、最後にソフトを履くというのは、それほど難しい判断ではなかった。新品のセットが残っていたからね。僕がしばらくステイアウトしたいと言ったのは、最後のセットでのスティントをあまり長くしたくなかったからだ。でも、振り返って考えてみると、ちょっと保守的すぎる選択だったかもしれない。早めにピットに入れば、前方のクルマに多少はプレッシャーをかけるチャンスもあったはずだ。
スタンドのあちこちでドイツ国旗とフェラーリの旗が振られているのが見えて、サーキットの雰囲気は最高だった。その点では、僕にとって今までで最高のグランプリだったよ!
(チームから最後のピットストップを促された際に、早すぎると反論したことについて語り)後から考えると、僕はミスをしたと思う。(早く入っていたら)前のグループにプレッシャーをかけることができたかもしれないからね。でも、戦略やタイヤについてレース中に話し合うのは普通のことだ。(この時の無線が)どれだけ放送されたか知らないけど、この問題についてはかなり長く話し合った。
昨日と同じように、マシンバランスが悪くスライドが多かったせいで、タイヤの持ちが悪かった。ひと言で言うと、僕らには今日、十分な速さがなかった。
■スクーデリア・フェラーリ
キミ・ライコネン 決勝=6位
これといった出来事もなく、ひどく淡々とした退屈なレースだった。スタートでは少しホイールスピンをさせすぎて、セバスチャン(・ベッテル)に抜かれてしまった。タイヤが新しいうちはクルマのフィーリングも悪くなかったが、すぐにアンダーステアやオーバーステアが出始めた。つまり、全体としてグリップが足りなかったということだ。
最後のスティントでは燃料もセーブしなければならず、ただ走っているだけの状態になった。あらゆる領域でクルマを改善する必要があるのは明らかで、特にダウンフォースが強化されれば、ずいぶん楽になるだろう。
チーム全員がもっと良いレースをしたいと望んでいるし、本来居るべき位置にいられないのは精神的につらいものだが、僕はチームを信頼している。望ましい位置に到達するには、多少の時間とハードワークが必要だ。僕らにとって重要なのは、チームとして仕事をして、進歩していくことだ。