投稿日: 2018.05.22 13:46
更新日: 2019.01.07 12:41
更新日: 2019.01.07 12:41
F1スペインGP技術解説(5):ハースも他チームが導入している3重式のハロを採用
Translation:Kunio Shibata
(4)ウイリアムズの低迷は、基本コンセプトの問題か
不調を極めるウイリアムズはスペインで大幅アップデートを投入するはずだったが、小規模な改良に留まった。アレックス・ブルツは、「問題の根本は、ディフューザーが機能していないところにある」という。
「フロアとディフューザーが発生すべきダウンフォースが、想定した数値にまったく達していない。去年も同じ問題が起きていたが、ここまで深刻じゃなかった。でも今回は、ほとんど機能を停止してるレベルの問題だ。マシンにグリップはなく、ドライバーにとってはまともに運転できる状態じゃない」
開発エンジニアは、「夏前の解決は、期待できそうにない」と、かなり悲観的だった。
スペインGPの車体アップデートは決して少なくはなかったものの、例年に比べると百花繚乱というほどではない。中でもウイリアムズとトロロッソは、ひょっとすると見落としている部分はあるのかもしれないが、ほとんど変更点は見当たらなかった。