更新日: 2016.09.20 13:29
F1シンガポールGP決勝 トップ10ドライバーコメント
2016年F1第15戦シンガポールGP決勝トップ10に入ったドライバーたちがレースを振り返った。
■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ニコ・ロズベルグ 決勝=1位
最高の週末だったよ! これまでシンガポールのコースは僕にあまり親切じゃなかっただけに、今日の優勝は特別だ。余計に感激するよ。
予選がうまくいったことで、週末が完璧な形でスタートした。決勝ではいいスタートを決めて、レッドブル2台とフェラーリ2台の前の位置をキープすることができた。去年はこのふたつのチームに太刀打ちできなかったけどね。
終盤は本当にきつかったよ。ダニエル(・リカルド)が賢いタイミングでピットストップをしたんだ。僕がもう一度ピットに入っていたら、彼の後ろでコースに復帰することになったかもしれない。インラップでトラフィックに引っ掛かってしまったからだ。そのため、僕らはステイアウトするのが一番いいと思い、この戦略を選んだ。いい判断をしてくれたチームに心から感謝する。
去年のミスから学び、この明らかにレッドブル向きのサーキットで勝てたのは本当にすごいことだ。僕らのエンジニアリングチームの能力と強みが発揮されたね。
次のマレーシアが楽しみだ。でもとりあえず今夜は優勝のお祝いをしなくちゃ!
(3回目のピットストップを行わなかったことについて聞かれ)トラフィックに引っ掛かってすごく遅いラップになってしまったから、入れなくなった。入ったらダニエルに負けただろう。
ピットストップの後、残り10周か15周のころ、チームから、レース終盤にはダニエルがすぐ後ろまで来ると言われた。だから最終スティントではすべてをうまくやり、いいラップを走らなければならなかった。すごくうまくいった。最後までしっかり管理し、タイヤも持った。
最終ラップに入った時、もうだいじょうぶだろうと思った。ダニエルのタイヤはそのころにはフレッシュな状態ではなくなっていたからね。
■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド 決勝=2位
あと少しだったね。できることはすべてやって、ほぼ完璧なレースができたと思う。スタートでうまくニコ(・ロズベルグ)をとらえてさえいれば、もっと良い結果になっていたかもしれない。
だけど、レースが終わるまでは、彼に追いついたらどうするかはあまり考えず、とにかく早く追いついて、プレッシャーをかけようということに集中していた。きっと、ニコのエンジニアが無線で、「リカルドが追い上げてきた。1周あたり2秒速い」と言っていると思ったからね。誰だってそんな話を聞かされれば、気持のいいものではないだろう。だから、僕はとにかくプッシュし続けて、観客にも楽しんでもらおうと考えていた。
そして、終盤はスーパーソフトで目いっぱいプッシュして、何とかひと波乱起こそうと思ったんだけど、わずかに届かなかった。
でも、僕には何の後悔もない。僕らは勝つためにここへ来て、結果としては勝てなかったとはいえ、コース上ですべてを出し切ったからだ。
(Formula1.comのインタビューに答え)全然がっかりしてないよ。すべてやり切ったから満足だ。結果的にあの戦略を使って勝つことはできなかった。でも最終ラップまでプッシュできたから楽しかったし、少なくともニコにプレッシャーをかけることはできた。お客さんも「もしかしたら」と思いながら見ることができたんじゃないかな。
今日はよくやったよ。コンマ5秒以内まで迫ったんだから。レースの後にチームの皆に言ったんだ。「また勝つチャンスはあるよ」ってね。今後、雨のグランプリがあれば、優勝を狙えると思う。