更新日: 2019.06.10 06:13
F1第7戦カナダGP決勝:トップチェッカーのベッテルに無情のペナルティ、優勝はハミルトンの手に。ホンダ陣営は挽回叶わず
48周目のターン3でリヤが流れたベッテルはターン4をカットし、その隙に背後のハミルトンがオーバーテイクを狙う。ベッテルはターン4出口でハミルトンを幅寄せをするようなかたちでコース復帰したため、首位をキープしたもののスチュワードの審議対象となった。
その後、ベッテルは5秒加算ペナルティを考慮して再びファステストラップを記録してハミルトンを引き離しに掛かる。これに対してボッタスがアタックを行なって53周目に1分14秒895を記録してファステストラップを取り戻した。
フェルスタッペンは48周目にピットインしリカルドだけでなくヒュルケンベルグにも先行を許す。しかしミディアムに交換してハイペースで追いかけ、50周目にはヒュルケンベルグをパス。さらにリカルドもパスして5番手まで挽回してきたが、この時点でボッタスには14秒のギャップが残され、これ以上の追撃は断念した。
57周目、やはりベッテルに対して5秒加算ペナルティが科され、ベッテルはさらにファステストラップを記録する走りで1周1秒ずつハミルトンとのギャップを広げていく。これに対してメルセデスAMGもパワーユニットのモードを変えて対抗し2.5秒のギャップを維持するどころかギャップを縮めていく展開に。
後方ではストロールがバックストレートでサインツを抜いて9番手を奪い取った。その後方にいたクビアトもサインツを抜いて10位入賞圏に入って来た。
結局ベッテルは先頭でチェッカードフラッグを受けたがハミルトンには1.342秒差しか付けることができず、ペナルティによってハミルトンの3連勝が決まった。メルセデスAMGは開幕から7連勝。
ペナルティの裁定に納得のいかないベッテルは2位、3位はルクレール、4位ボッタス、5位フェルスタッペンで6位・7位にリカルドとヒュルケンベルグのルノー勢が入り、ガスリーは8位。9位ストロール、10位クビアトというトップ10となった。
なおファステストラップはルクレールが63周目に1分14秒356を記録したがボッタスは67周目にピットインしてソフトタイヤに交換し69周目に1分13秒078で塗り替えて1ポイントを獲得した。