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投稿日: 2019.12.29 08:00
更新日: 2019.12.29 08:03

優勝できる力を証明したレッドブル・ホンダ、常に話題を振りまいたフェラーリ/2019年F1全チームレビュー


F1 | 優勝できる力を証明したレッドブル・ホンダ、常に話題を振りまいたフェラーリ/2019年F1全チームレビュー

■レーシングポイント/ランキング7位(73ポイント)
セルジオ・ペレス:10位(52ポイント)
ランス・ストロール:15位(21ポイント)

2019年F1 レーシングポイント:セルジオ・ペレス、ランス・ストロール
2019年F1 レーシングポイント:セルジオ・ペレス、ランス・ストロール

 レーシングポイントにとって今年は明らかに移行の年だったが、結果は非常にポジティブだった。チームにとってシーズンの初めは困難に見舞われたものの、後半にかけての彼らの進歩は見事だった。セルジオ・ペレスは第13戦ベルギーGPから9戦中8戦でポイントを獲得し、チームが正しい方向へ向かっていることを証明したのだ。

 一方のランス・ストロールは、自身の実力よりも少ないポイント数になった。ふたり目のドライバーにあともう少し競争力があれば、今年レーシングポイントはコンストラクターズ選手権を5位で終えることもできたかもしれない。だが現状から見ると、2020年はエキサイティングな年になりそうだ。チームにはリソースがあり、優れたリードドライバーがいるからだ。疑問としては、“レーシングポイント”というチーム名は他の名前に変わるのだろうか?ということだ。

■トロロッソ・ホンダ/ランキング6位(85ポイント)
ダニール・クビアト:13位(37ポイント)
ピエール・ガスリー:7位(95ポイント)

2019年F1 トロロッソ・ホンダ:ピエール・ガスリー、ダニール・クビアト
2019年F1 トロロッソ・ホンダ:ピエール・ガスリー、ダニール・クビアト

 限られたリソースで最大限のものを引き出す完璧な例をトロロッソ・ホンダで見ることができた。トロロッソは着実な仕事をして、ドイツGPでダニール・クビアトを、第20戦ブラジルGPでピエール・ガスリーを表彰台に上げることができたのだ。

 実は、1シーズンに2度の表彰台獲得があったのは、チームの歴史のなかでも初めてのことだ。そして、表彰台に入るためには“トップ3チーム”の直下にいなければほぼ不可能という現在の状況を考えると、これは非常に素晴らしい成果だ。とにかく、2020年から“アルファ・タウリ”という新たなチーム名を名乗る彼らにとって、“トロロッソ”という名前に別れを告げる最高のやり方となった。

■ルノー/ランキング5位(91ポイント)
ダニエル・リカルド:9位(54ポイント)
ニコ・ヒュルケンベルグ:14位(37ポイント)

2019年ルノーF1:ダニエル・リカルド、ニコ・ヒュルケンベルグ
2019年ルノーF1:ダニエル・リカルド、ニコ・ヒュルケンベルグ

 ルノーにとって2019年シーズンは重要な時期だった。チームはF1のトップチームとの差を縮めることを期待していたのだ。しかし、チームは技術的に間違った方向へ進み、ダニエル・リカルドとニコ・ヒュルケンベルグというベテランドライバーを擁していたにもかかわらず、2018年よりもはるか下回る結果で終わってしまった。

 ルノーにとっては、カスタマーチームのマクラーレンにも負け、進むべき道も不明確であるという良くない状況だ。F1に残留できるよう取締役会を納得させるためには、2020年に彼らはマクラーレンを打ち負かす必要があるだろう。もしそうできなければ、彼らはF1を去ることになる可能性もある。

■マクラーレン/ランキング4位(145ポイント)
カルロス・サインツJr.:6位(96ポイント)
ランド・ノリス:11位(49ポイント)

2019年F1 マクラーレン:カルロス・サインツJr.、ランド・ノリス
2019年F1 マクラーレン:カルロス・サインツJr.、ランド・ノリス

 間違いなく、マクラーレンは2019年シーズンにおける素晴らしい驚きだった。フェルナンド・アロンソとともに厳しい数年を過ごしたチームは復活を遂げ、カルロス・サインツJr.とランド・ノリスという新たな血を取り入れた。

 彼らは真の再生が行われたという最高の兆候を示した。マクラーレンは2020年にルノーとのパートナーシップにおいて新たな移行の年を迎える。2021年にはメルセデスとの提携に戻るからだ。サインツは幸運にもブラジルGPで3位を獲得したが、2020年のマクラーレンはさらなる結果を求めるだろう。


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