マクラーレンF1復活の一端を担ったザイドル「チーム加入当初はランキング4位を争えると思わなかった」
Q:カルロス・サインツJr.の1年目をどう評価するのか?
ザイドル:カルロスにとっては素晴らしいシーズンだった。最初のテストで非常に良いフィードバックをしてくれて、ドライビングに関して正しい方向性でマシンの開発を行うための役に立っていた。彼のコメントを聞くと、彼がエンジニアなのではないかと考えてしまうのも無理はない。彼はとても几帳面な人だ。
もちろん予選でもレースでも非常に速いし、アグレッシブなオーバーテイクなどもあって申し分ないレースをした。ドライバーズランキング6位という結果がそれを物語っている。
Q:F1初年度のノリスに感心したことは?
ザイドル:ランドは驚くようなルーキーイヤーを過ごした。信頼性の問題がなければ、5番手を走行中にリタイアを強いられた第13戦ベルギーGPのようなレースでも、ポイントに関してはもっと良い結果に終わってかもしれない。
しかしそれとは関係なく、彼の見せたペースは素晴らしかったし、マシンの内外でのアプローチは非常にしっかりしたものだった。F1チームは大きくて複雑だが、F1での最初のシーズンで彼はそういうことにもうまく対処した。彼のオープンで正直なところ、自己反省のやり方が気に入っている。
Q:ドライバーはどれほど協力していたか?
ザイドル:彼らが協力してとてもうまくやっていたのを見れば、それはチーム内外の人にとって明らかだ。彼らはお互いに素晴らしい精神と寛容さを持ってこのチャレンジに臨んだ。彼らはふたりとも、これがチームを前進させ、将来的に速いマシンを得るために求められることだと理解していた。
マシンに乗っている時もそうでいない時も、2019年のカルロスとランドのパフォーマンスは、我々が前進できた理由のひとつだ。