更新日: 2016.03.25 11:19
F1初開催のバクーは世界最速の市街地コースに
F1サーキットデザイナーのヘルマン・ティルケは、自身が手掛ける最新のサーキットであるバクーは、世界最速の市街地コースになると言う。
ティルケが初訪問しレイアウトの評価を行ってから2年後となる今シーズン、アゼルバイジャンの首都バクーで6月17~19日にかけてヨーロッパGPが初開催される。ティルケは全長3.732マイル(約6km)のコースのラップタイムは1分41秒前後となり、最も難しいターン8進入の際の最高速は時速126マイル(時速202.7km)程度になると見込んでいる。
数多くのF1サーキットを建設してきたティルケは、バクーのコースについて以下のように語る。
「バクーのような市街地コースは他にはない。カレンダーの中で最もエキサイティングなものになるだろう。もちろん市街地であるため、他の常設サーキットと同等の機能は持たない。けれども他の市街地コースと比較しても、バクーは独特だ。多くの要素がこのサーキットを突出したものにしており、世界最速の市街地コースとなる。道幅はとても狭く、まさにそれが魅力となっている」
ティルケは、3ヶ月以内に開催の準備が整うことを確信している。
「我々は2014年6月からこのプロジェクトに取り組んできている。最もやりがいのあった課題は、バクーで行われるF1にふさわしいコースを考えることだった。町中にレースコースを作る市街地コースの建設は、常に挑戦だ。町中に設計するとなると様々な問題が浮き上がってくるが、バクー・シティサーキットのスタッフと共にすべてを解決してきた。全員が一丸となって最後の瞬間まで仕事をしていく。現状は何もかもが予定通りに進んでいる」