更新日: 2020.07.20 14:09
ホンダF1田辺TDレース後会見:「今日の結果は素直に喜ぶべきもの」4台すべてが“プッシュ気味”にパワーユニットを使用
──メルセデスとはパワーユニットでも、差を付けられている印象です。今後、どのように追い付いて行こうと考えていますか。今季は開発が凍結されているわけですが、追い付く手段はありますか?
田辺:使い方を工夫することが主な改善領域になると思っています。次戦のシルバーストンは今回とまったく違うセッティングになりますが、メリハリのある使い方で最善を尽くすつもりです。
──今季は1基で8レース使用することが想定されています。最新仕様のスペック1.1は耐久性をさらに高めて、レースで使える幅を広げることが目的とのことですが、今回のレースはそれをうまく活用したということですか。
田辺TD:そうですね。ベンチテストで確認された耐久性の範囲内で戦うのはもちろんなのですが、スペック1.1になったことで耐久性の絶対値は確実に上がっています。それが今回、寄与してくれたということですね。
──一方で開幕2戦では、そこは少し抑え気味だったということですか?
田辺TD:そうではありません。何というか、全体の貯金額は決まっている。それをどう使うか、いつまでに使い切るかという考え方を、少し変えてみようかということです。
──積極的に、前借りしていきますか?
田辺TD:前借りではないですね。現状を少しでも改善するためには、PUをどう使うのがベストか。その結果として、今回プッシュしたということですね。
──ボッタスに追われていた終盤5周なども、その使い方だった?
田辺TD:はい、そうです。