更新日: 2021.03.29 03:14
ハミルトンがフェルスタッペンとの激戦を制す。9位角田は日本人初のデビュー戦入賞【決勝レポート/F1第1戦】
角田も33周目にピットインし、ハードに交換してベッテルの後方13番手でコースに戻る。これでピットストップを残すフェルスタッペンが17秒差で首位、2番手ハミルトン、3番手ボッタスはさらに16秒後方。4番手ペレスはその8秒後方、さらに9秒後方に5番手ノリス、ルクレール、リカルド、ストロール、9番手サインツJr.と続き、角田は38周目にターン4でライコネンをパスして10番手入賞圏に入った。
ペレスは38周目に最後のピットストップをこなしてストロールの前に戻り、一度はターン4で抜かれるもののすぐに7番手を取り戻した。
フェルスタッペンはタイヤが厳しくなり39周目にピットインし、ハミルトンの後方2番手に戻る。しかしフェルスタッペンはハミルトンより11周フレッシュなハードタイヤで1周1秒近く速いペースで急速に追いかけていく。だがハミルトンもペースを上げてこれに対抗していく。
ペレスは44周目のターン1でリカルドを捉えて6番手へ。その後オコンに抜かれたベッテルは止まりきれずに追突して両者ともスピンしてしまう。サインツJr.は46周目のターン1でストロールをパスして8番手へ浮上。9番手ストロールは角田よりペースが1.5秒遅く、角田はこれを捕まえるべくプッシュしていく。
49周目にハミルトンとフェルスタッペンのギャップは2秒を切り、コース上でのふたりのバトルとなる。51周目のターン10でハミルトンはロックアップしてオーバーシュート。両者のギャップは1秒を切り、フェルスタッペンはDRS圏内に入る。
53周目のターン1ではハミルトンがインを守るが、ターン4でフェルスタッペンがアウトに並びかけ大外刈りでパス。しかしターン4のコース外を使って抜いたため、続くターン10の先でハミルトンにポジションを譲り返すこととなった。
しかしハミルトンも最後の力を振り絞ってプッシュし、フェルスタッペンはここからハミルトンに追い付ききれず、DRSを使うものの最終ラップのターン1では仕掛けられず。ターン4でも並びかけることはできなかった。そしてハミルトンは0.745秒差で逃げ切って開幕戦を制し、フェルスタッペンは惜しくも2位となった。
後方では角田がストロールに追い付き9番手争いを展開。最終ラップのターン1でインに飛び込んでストロールをパスし、9番手でフィニッシュ。デビュー戦で入賞し、2ポイントを獲得してみせた。
3位ボッタスは54周目にピットインしてミディアムに履き替え、タイムアタックを行い最終ラップに1分32秒090を記録してフェルスタッペンからファステストラップを奪った。4位ノリス、5位ペレス、6位ルクレール、7位リカルド、8位サインツ、9位角田、10位ストロールというトップ10となった。