更新日: 2021.04.19 08:04
赤旗を挟む波乱のレースをフェルスタッペンが制す。角田裕毅はミスが響き入賞ならず【決勝レポート/F1第2戦】
レースは7周目に再開。フェルスタッペンは一気に逃げ、2番手ハミルトンはペースが上がらず3番手ルクレールから猛攻に遭う。ウエットタイヤのガスリーも後方のノリスとサインツからプレッシャーを受ける。ノリスは9周目のメインストレートでガスリーを抜いて6番手へ。サインツもターン9でガスリーをパスしていった。ガスリーは13周目のメインストレートでラッセルに抜かれて入賞圏外まで落ち、角田もピラテラで抜いて13番手に上がる。
10周目にはフェルスタッペンとハミルトンのギャップが5秒まで広がるが、ハミルトンもペースを盛り返してじわじわと差を縮めてくる。6番手ノリスは5番手リカルドに抑え込まれるようなかたちとなり、ポジションの入れ換えを訴える。マクラーレンは17周目にリカルドに順位の入れ換えを指示してノリスが5番手に上がった。
ガスリーは14周目まで引っ張ってピットインし、インターミディエイトに履き替えて18番手でコースに戻る。
路面はレーシングラインを中心に徐々に乾いていくが、小雨が降り続いているためコンディションはトリッキー。各車ともインターミディエイトを冷やしながら保たせる走行に徹し、動きの少ないレース展開となる。
21周目にベッテルが先陣を切ってミディアムに交換。ただしペースはなかなか上がらず、さらにはベッテルはスタート5分前にタイヤが装着できておらず、10秒のストップ&ゴーペナルティを科されてしまった。

20周目を過ぎるとフェルスタッペンは周回遅れに当たり、タイヤの溝がなくなってグリップが戻って来たというハミルトンがギャップを2秒以下に縮めてくる。
26周目に角田がピットインしミディアムに交換。ラッセル、キミ・ライコネン(アルファロメオ)も続き、翌27周目にはフェルスタッペン、サインツ、リカルド、ガスリーもピットインし28周目にはハミルトンもピットピンしてフェルスタッペンの後方で戻る。ルクレール、ペレス、ノリスもここで入り、ペレスは10秒ペナルティを消化してノリスの後方に下がる。角田は30周目のメインストレートからターン2でアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)を抜いて12番手に上がった。
31周目、ハミルトンはトラフィックのなかでターン7イン側の濡れた路面で止まりきれず飛び出してしまい、コースに復帰しようとするがバリアに接触してフロントウイングを破損。リバースギアでグラベルを横断してコースまで戻るがリカルドの後方まで下がってしまう。それと時を同じくして、ターン2手前でDRSを使ってボッタスの右側に並びかけたラッセルが行き場を失い、右側タイヤがグリーンに落ちてスピン状態となってボッタスと接触し、両者はもつれ合うようにイン側ウォールに激しくクラッシュ。一度左にブロックラインを取ったにも関わらず右側にラインを寄せたボッタスに対し、ラッセルは怒りを露わにした。
これでセーフティカー導入となり、ハミルトンはこの間にピットインしてタイヤとノーズを交換する。メインストレートエンドからタンブレロには広範囲にわたってデブリが散乱し、レースは34周目の時点で赤旗中断。首位フェルスタッペン、2番手ルクレール、3番手ノリス、4番手ペレス、5番手サインツ、6番手リカルド、7番手ストロール、8番手ライコネン、9番手ハミルトン、10番手角田の順でピットレーンに整列する。

