投稿日: 2021.05.25 20:26
更新日: 2021.05.25 20:53
更新日: 2021.05.25 20:53
タイヤの温めに苦戦も、新世代PUはモナコ特有の低速コーナーに「細かく対応していった」/ホンダ本橋CEインタビュー
取材・まとめ 柴田久仁夫
──2日目は路面温度がかなり下がりましたが、ガスリーは速かったですしね。それがレースでは一転、ハードで苦労しました。
本橋CE:はい、タイヤの温めですね。アウトラップから何周目でアタックに出るかとか、予選ではそこがうまくいったわけですが、レースでのハードは厳しかったですね。
──トラフィックにも引っかからないよう、うまくコースに出すことができたのですか?
本橋CE:そうですね。チーム一丸となって、そこはうまくいったと思います。角田くんは重量計測に引っかかって、1アタック減ってしまったのは残念でした。
──2年ぶりのモナコ、そして新世代パワーユニットでは初めてのモナコでしたが、ドライバーからどんなコメントが来ていましたか。
本橋CE:しっかり準備してきましたが、やはり特殊なモナコということで、「ここはこうしたいね」という要望はもらいました。その辺りは初日から、調整しながら進めましたね。
──主に立ち上がりのトルクの出方とかですか。
本橋CE:全体的にですね。モナコ特有の低速コーナーで、低いギアを頻繁に使いますし。低回転、低車速でのトルクの出方です。単純に加減速時の注文というより低い回転のコーナー、特にローズヘアピン。あそこまで回転と車速が下がるコーナーだと、やはり新たな要求が出てくる。そこに細かく応えていきました。
──全23戦中、1速のコーナーは、あそこだけですよね。
本橋CE:だと思います。
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