更新日: 2021.07.19 12:10
ピレリ 2021年F1第10戦イギリスGP レースレポート
プレスリリース
2021 イギリスクランプリ 決勝
ハミルトン、ミディアムとハードを使用した完璧な戦略でスリリングなレースを制す
2021年7月18日、シルバーストン
キーポイント
・メルセデスのルイス・ハミルトンが、2回のタイヤ交換を行い、劇的なイギリスグランプリを制しました。スタート直後に発生したハミルトンとレッドブルのマックス・フェルスタッペンの接触により、レースは赤旗中断となりました。C2コンパウンドのP Zeroイエロー・ミディアムでスタートしたハミルトンは、2周目の赤旗中断中にミディアムへ交換し、その後、C1コンパウンドのP Zeroホワイト・ハードへ交換してチェッカーフラッグを受けました。ファイナルラップ直前までトップを走行していたフェラーリのシャルル・ルクレールは、ハミルトンにオーバーテイクされ、2位でフィニッシュしました。ハミルトンは、10秒ペナルティーを科された後、目覚ましい追い上げを見せました。
・パンクによるタイヤ交換を余儀なくされたアルファタウリのピエール・ガスリーとレッドブルのセルジオ・ペレスを除く全ドライバーが、ハミルトンと同様の戦略を採りました。
・赤旗中断中のレギュレーションによって、各チームは、タイヤ交換とマシンダメージ補修が許され、ハミルトンを含む13名のドライバーが、フレッシュなミディアムタイヤへの交換を行いました
・スプリント予選フォーマットにより、ドライバーはスタート時に装着するタイヤを自由に選択できました。ピットレーンからC1コンパウンドでスタートしたペレスを除き、全ドライバーがC2コンパウンドでスタートしました。
・レースを通して、気温32度、路面温度49度前後の高温の天候状態が継続しました。このようなチャレンジングなコンディション下においても、タイヤは良好な性能を示していました。
各コンパウンドのパフォーマンス
・ハードC1:長いスティントを通して一貫した性能を示し、戦略において最終スティントでの重要な要素となりました。数名のドライバーが、ハードで33周のスティントを走行しました。
・ミディアムC2:ペレスを除く全ドライバーがミディアムでスタートしました。ハミルトンとルクレールは、ミディアムで25周以上走行しました。ハードよりもブリスターが発生しやすい軟らかいコンパウンドであるにもかかわらず、性能に影響を及ぼすことはありませんでした。
・ソフトC3:今日の高温のコンディション下、ソフトでのロングランは難しい状況でした。ペレスとガスリーがファイナルスティントでソフトを使用しました。ペレスは、ファステストラップを記録したものの、トップ10に入れなかったことから、ファステストラップポイントは獲得できませんでした。
ピレリF1およびカーレーシング責任者マリオ・イゾラのコメント
「スプリント予選で導入された新しいタイヤルールが、レース戦略に影響を及ぼしました。このルールの下、全ドライバーが自由にスタートタイヤを選択し、理論的に最速な戦略を採用することが可能になりました。その結果、大半のドライバーが、ミディアムからハードへ繋ぐ戦略を実行しました」
「トップを争うふたりのドライバーによる素晴らしいレースが見られました。彼らは、タイヤを完璧にマネージし、最後までスリリングな闘いを繰り広げました」
「我々は、アストンマーティン、ハース、レッドブルとともにシルバーストンに留まり、2022年用18インチタイヤテストを火曜
日と水曜日に行う予定です」
■2021年F1第10戦イギリスGP レースインフォグラフィックス
■コンパウンド毎のラップタイム上位
・ハード
ルイス・ハミルトン:1分29秒699
バルテリ・ボッタス:1分30秒524
シャルル・ルクレール:1分30秒569
・ミディアム
セルジオ・ペレス:1分30秒958
カルロス・サインツJr.:1分31秒819
ルイス・ハミルトン:1分31秒854
・ソフト
セルジオ・ペレス:1分28秒617
ピエール・ガスリー:1分30秒266
■最長スティント
・ハードC1:キミ・ライコネン、エステバン・オコン、ジョージ・ラッセル 33Laps
・ミディアムC2:角田裕毅 30Laps
・ソフトC3:ピエール・ガスリー 6周