更新日: 2021.12.08 16:03
レースペースを大幅改善も「そこそこの走りで終わってしまった」ライバル勢も大きく向上/ホンダ本橋CEインタビュー
──ガスリーが前戦カタールでのレースペースが悪かった点について、「原因は究明できた。もう大丈夫」と言っていました。何か特定の問題があったというより、いろんなところを見直してレースペースを改善したのですか?
本橋CE:車体側のことは正直よくわかりませんが、何か一発外したというより、いろいろなことの見直しを積み重ねて、今回のレースに臨んだのだと思います。実際、週末の過ごし方も、タイヤの状況なり、レースをどう想定するかといった作業も、カタールの例を何度も引きながら話し合っていましたね。そこがレースで、まあ結果的にはグリッドポジションキープでしたが、できたのかなと。
──角田選手にしても、初日はハードタイヤに比べてソフトタイヤのタイム出しに手こずっていましたが、予選ではきっちり改善していましたね。Q3でトラフィックに捕まったのは残念でしたが。
本橋CE:そうですね。ソフトの改善に関してはパワーユニット側も何とかしようと、重箱の隅をつつくようにいろいろな可能性を探りました。車体側も過去の経験を活かして、セットアップに反映していました。週末3日間を通してのデータの活かし方も、かなりできていたと思います。
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──レースでは最初のスタートで2台とも順位を落としましたが、理由はそれぞれ違っていたのですか?
本橋CE:いえ、スタート時のタイヤ温度だと思います。
──ホイールスピンさせすぎた?
本橋CE:グリップレベルに対して、うまくスタートが決まらなかったですね。
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──最終戦は本橋さんたちホンダスタッフにとっては最後のレースになります。感慨深いと思いますが、どんな見通しですか。
本橋CE:頑張るしかないですが、ホンダとしてはこれまで以上にサポートできることがないか、先ほど重箱の隅という言い方をしましたけど、さらに可能性を探る。あとは取りこぼしなく、どういう状況でも対応できる体制ですね。そうすれば結果はついてくると思います。
──コース改修で特性はかなり変わっているという認識ですか。
本橋CE:そうですね。低速テクニカル区間がなくなって、割りと踏めて行ける印象です。ラップタイムも短くなっているでしょうから、エネルギーマネージメントも変わるでしょうね。
──アルファタウリ・ホンダには有利なコース変更?
本橋CE:どうでしょう。どこまで踏んで行けるかは実際に走らないとわかりませんが、このところイニシャルセッティングはうまくやれているし、あとは現場での対応ですね。
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