更新日: 2022.08.06 18:36
【全ドライバー独自採点/F1第13戦】3番目のマシンで2位を勝ち取ったハミルトン。フェルスタッペンが驚きの勝利
■評価 8/10:サインツ、速さはあったが表彰台に届かず
カルロス・サインツ(フェラーリ):予選2番手/決勝4位
ランド・ノリス(マクラーレン):予選4番手/決勝7位
フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ):予選6番手/決勝8位
セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン):予選18番手/決勝10位
カルロス・サインツ(フェラーリ)は週末のほとんどでチームメイトよりも速く、ポールポジションの有力候補であったが、Q3最後のラップでいくつかミスをしたことが響いた。日曜ではルクレールほどの速さがなく、チームによってピットストップを通してチームメイトの後ろに下げられて、長いセカンドスティントを走らされた。それでも少なくとも最終スティントでチームにハードタイヤを履かされることはなかったために、ルクレールより前でフィニッシュすることができた。しかしラッセルを抜けず、フェラーリにとっては一台も表彰台に送り込めないという最悪の一日になった。
ランド・ノリス(マクラーレン)は予選のスターのひとりだった。またしても魔法のような走りを見せたのだ。決勝ではほぼ同等の競争力のマシンで2台のアルピーヌの前を走り続け、ひとりで彼らふたり分のポイントを稼いだ。
フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)は珍しく予選でエステバン・オコンに敗れた。決勝前半はチームメイトの後ろでフラストレーションの溜まる時間を過ごし、ふたりで激しく戦っていたことでダニエル・リカルドに抜かれてしまった。その後、アロンソはオコンの前に出ることを許されて前のマシンを追ったが、つかまえることができなかった。
セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)は、FP3でクラッシュし、予選ではQ1落ちと、不調だったが、レースでは本来の力を発揮した。クレバーな戦略のおかげもあり、大きく順位を上げていったのだ。またもやチームメイトにひどいブロックをされて、今回は接触も起きてしまったが、最終的にベッテルは前に出ることを許された。あと2周あれば、ひとつ順位を上げることができただろう。
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■評価 7/10:絶望的に遅かったペレスは、決勝で挽回
エステバン・オコン(アルピーヌ):予選5番手/決勝9位
バルテリ・ボッタス(アルファロメオ):予選8番手/決勝20位(リタイア)
セルジオ・ペレス(レッドブル):予選11番手/決勝5位
エステバン・オコン(アルピーヌ)にとって今回最高の瞬間は、予選でアロンソに勝ったことだろう。だが決勝での彼は、とにかくチームメイトの前にとどまりたいということしか考えていないように見えた。何度か強引な動きを見せて、アロンソを怒らせ、ピットウォールを心配させた。タイヤのデグラデーションが高かったために、アロンソを前に出した。アロンソはポジションアップを目指したが、かなわず、オコンにポジションを返すこともしなかった……。
マシンのアップグレードを得たバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)は、予選ではチームの期待どおりの8番手という堅実な結果を達成した。しかし1回ストップでは必須の好スタートを決めることができず、この日、誰も速さを引き出せなかったハードタイヤで走り続けたことで浮上できないまま、再びトラブルに見舞われ、残り3周でリタイアしなければならなかった。
セルジオ・ペレス(レッドブル)はプラクティスと予選では絶望的なほど遅く、優勝する力を持ったマシンに乗りながら、Q2で敗退してしまった。しかし決勝の1周目でポジションを上げ、堅実な走りをしたことで、最悪の週末になることは免れた。サインツを抜くことはできなかったが、終盤に追加のピットストップを行ったルクレールの前の位置を守り切り、チームに貢献した。
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