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投稿日: 2022.09.01 15:21
更新日: 2022.09.01 15:24

【全ドライバー独自採点/F1第14戦】全盛期のシューマッハーを思わせる強さ。名レースを披露したフェルスタッペン


F1 | 【全ドライバー独自採点/F1第14戦】全盛期のシューマッハーを思わせる強さ。名レースを披露したフェルスタッペン

■評価 6/10:角田、DRSトレインから抜け出せず

ランド・ノリス(マクラーレン):予選10番手/決勝12位
ダニエル・リカルド(マクラーレン):予選11番手/決勝15位
周冠宇(アルファロメオ):予選14番手/決勝14位
角田裕毅(アルファタウリ):予選19番手/決勝13位

 スパでのマクラーレンには速さがなく、ランド・ノリス(マクラーレン)もダニエル・リカルド(マクラーレン)も良い結果を出せずに終わった。ノリスは予選Q3に進んだものの、グリッドペナルティを消化しなければならず、後方からスタート。直線スピードが足りず、ポイント争いに絡むことができなかった。リカルドは、スパ仕様のリヤウイングに亀裂が見つかり、別仕様のものを使わなければならなかった。そのために彼はロングストレートで戦える状態ではなかった。

 周冠宇(アルファロメオ)と角田裕毅(アルファタウリ)は共にレース終盤、アルボンが先頭のDRSトレインのなかを走り、ポジションを十分に上げることができなかった。周は予選Q2に進みはしたが、ペナルティのため18番グリッドからスタート、アグレッシブなタイヤ戦略で戦ったものの、14番手で足止めされてしまった。角田は、ピットレーンからスタートし、優れたタイヤ戦略でポジションを上げていったが、周のすぐ前の13位と、ポイントには届かなかった。

2022年F1第14戦ベルギーGP 角田裕毅(アルファタウリ)
2022年F1第14戦ベルギーGP 角田裕毅(アルファタウリ)

■評価 5/10:珍しいミスで表彰台のチャンスを失ったハミルトン

ルイス・ハミルトン(メルセデス):予選7番手/決勝リタイア
バルテリ・ボッタス(アルファロメオ):予選20番手/決勝リタイア
ランス・ストロール(アストンマーティン):予選14番手/決勝11位
ケビン・マグヌッセン(ハース):予選18番手/決勝16位
ミック・シューマッハー(ハース):予選15番手/決勝17位

 ルイス・ハミルトン(メルセデス)は、1周目のインシデントの責任は自分にあるとすぐさま認めた。レ・コームでアロンソにスペースを残さなかったことで接触が起き、ハミルトンはリタイアしなければならなかった。彼がこのようなミスを犯すのは珍しい。予選は見事なラップを走り、ラッセルに約0.3秒の差をつけた。W13のレースペースを考えれば、序盤のミスさえなければ、ハミルトンは3位をつかんでいたかもしれない。

 バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)も決勝序盤の事故でリタイアしたが、彼の場合は完全に被害者だった。今回ボッタスは、プラクティスではまたもやテクニカルトラブルが発生し、FP1を丸ごと失ったし、パワーユニット交換で降格が決まっていたため、まともに予選で走ることはなく、周にトウを与える役割に主に専念していた。こうなると彼の週末のパフォーマンスを評価するのは困難だが、Q1でアボートした最後のラップは、もし走り切っていたら余裕でトップ10に入れるタイムになっていただろうし、チームは本来ならボッタスは予選でメルセデス勢より前、もしかするとアロンソより前の順位を獲っていたと自信を示している。それが実現できていたら、大きな成果だっただろう。

 ランス・ストロール(アストンマーティン)はレース終盤、アルボンの後ろを走り続け、彼にチャレンジすることができずに終わった。予選ではベッテルに勝ったが、1周目に抜かれ、その後、挽回することができなかった。

 ケビン・マグヌッセン(ハース)とミック・シューマッハー(ハース)は、単純にマシンがスパで戦えるものではなかったために、下位に沈んだ。マグヌッセンの方が決勝順位は上だったが、週末を通してみると、ふたりの間に大きな差はなかった。予選ではシューマッハーの方が良い仕事をし、決勝ではマグヌッセンの方が堅実なレースをした。だが、どちらも大きな結果を出すことはできなかった。

2022年F1第14戦ベルギーGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)

■評価 3/10:ボッタスをリタイアに追い込んだラティフィ

ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ):予選17番手/決勝18位

 今回もニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)がこの位置になった。スパの週末のなかで、良い部分が最も少なかったのがラティフィだった。予選では、チームメイトがQ3に進んでいるのに、ラティフィはQ1で敗退。決勝ではオープニングラップでオコンと戦っている時にスピンし、ボッタスをリタイアに追い込み、自分も戦いから脱落した。よって、この評価とせざるを得ない。

2022年F1第14戦ベルギーGP ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)
2022年F1第14戦ベルギーGP ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)

2022年F1第14戦ベルギーGP 表彰式
2022年F1第14戦ベルギーGP表彰式 左から2位セルジオ・ペレス(レッドブル)、優勝マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3位カルロス・サインツ(フェラーリ)、吉野誠メカニック(レッドブル)

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