更新日: 2022.10.28 07:06
【全ドライバー独自採点/F1第19戦】ハミルトンの速さに陰りなし。決勝はパーフェクトだったフェルスタッペン
■評価 8/10:大クラッシュ後にトップ10圏内でフィニッシュしたアロンソ
フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ):予選9番手/決勝15位
ランド・ノリス(マクラーレン):予選8番手/決勝6位
もうひとりの賞賛すべきベテランはフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)だ。ランス・ストロールが原因を作ったクラッシュでマシンに大きなダメージを負いながら、最終的に7位でフィニッシュしたのだ。予選は彼のレベルからするとベストではなかったものの、レースではアクシデントまではいつもどおりの堅実な走りをし、クラッシュ後も全くミスなく走った。だがレース後のペナルティでポイント圏外まで降格されてしまった。
ランド・ノリス(マクラーレン)は予選で8番手と健闘、6番グリッドから決勝をスタート。体調不良だったノリスは、ファーストスティントではポジションを落としたが、最終スティントではいつもの強さを発揮、13番手から6位まで挽回してみせた。ターン1とターン12のブレーキングには、バトル相手のライバルたちは驚いただろう。
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■評価 7/10:最後列から入賞を果たした角田裕毅
カルロス・サインツ(フェラーリ):予選1番手/決勝リタイア
セルジオ・ペレス(レッドブル):予選4番手/決勝4位
ケビン・マグヌッセン(ハース):予選16番手/決勝8位
ピエール・ガスリー(アルファタウリ):予選13番手/決勝13位
角田裕毅(アルファタウリ):予選15番手/決勝9位
ポールシッターのカルロス・サインツ(フェラーリ)は、気の毒なことに1コーナーでのアクシデントでリタイアとなった。ただ、スタート時のリアクションタイムが遅く、ホイールスピンも起きたことで、すぐさまフェルスタッペンにリードをを奪われたのは、マイナスポイントだ。素晴らしい予選で優勝のチャンスを手にしていたが、勝つためにはスタートでリードを維持することが重要だった。
セルジオ・ペレス(レッドブル)は優勝したシンガポールの時のようなパフォーマンスを発揮できず、アメリカではフェルスタッペンの陰に隠れた目立たない存在だった。予選は4番手どまり、グリッドペナルティで9番手からスタート、1周目にアグレッシブに行きすぎて、バルテリ・ボッタスと接触。フロントウイングの右側のエンドプレートを失い、ダウンフォースとタイヤライフにおいて万全でない状態で走らなければならなかった。アメリカでランキング3位に落ちたことで、ホームグランプリのメキシコではより大きなプレッシャーがかかりそうだ。
ケビン・マグヌッセン(ハース)は、ピレリが2回か3回ストップと予想していたレースを1回ストップで走り切った。タイヤの専門家が予測していたよりも長くタイヤを持たせて走ることができたのだ。レースを通してペースをコントロールし、不必要なバトルをせずにチェッカーを目指した。終盤はさすがにタイヤを使い切ってしまっていて、ノリス、アロンソ、ベッテルに抜かれたが、重要なのはコンストラクターズ選手権の順位を争っているアルファタウリの前でフィニッシュしたことだ。
アルファタウリAT03は今回のトラックとの相性が良さそうだったが、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)は予選でブレーキの問題に見舞われ、Q2で敗退した。ガスリーの決勝1周目は素晴らしく、コース上でノリスを抜き、その後、速さで勝るボッタスのアルファロメオを抑え続けた。しかしセーフティカー出動時の違反で5秒のタイムペナルティを科され、チームのミスでふたつ目のタイムペナルティが出てしまったことで、入賞する可能性は完全に消滅した。
角田裕毅(アルファタウリ)はグリッドペナルティを受けて最後列からのスタートになったが、決勝オープニングラップでポジションアップ。最終スティントでは最後までタイヤを持たせてトップ10圏内でフィニッシュし、貴重なポイントを稼いだ。
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■評価 6/10:健闘するも入賞圏内にとどまれなかったアルボン
ミック・シューマッハー(ハース):予選19番手/決勝14位
アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ):予選11番手/決勝12位
ミック・シューマッハー(ハース)はレースの大半でエステバン・オコンと戦った。予選Q1でスピン、後方に沈んだことで、日曜に入賞のチャンスを見出すことができず。しかもアロンソとストロールのアクシデントで出たデブリを拾ってしまい、困難なレースとなった。
アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)は今回も速さを発揮し、ポイントを目指して戦っていた。しかし自分より速いマシンを抑え続けて走ることで、タイヤを使い切ってしまい、ついには崖を迎えてポジションを維持することができなくなった。
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