投稿日: 2023.04.12 17:37
更新日: 2023.04.12 17:43
更新日: 2023.04.12 17:43
パドック裏話:招待客の思い出作りに主催者側もあの手この手
Chris Medland
Translation:Kenji Mizugaki
F1ジャーナリストがお届けするF1の裏話。第3戦オーストラリアGP編です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
リバティメディアがバーニー・エクレストンを追い出して、F1を支配するようになって以来、パドックはすっかり様変わりした。かつては限られた人々だけが出入りを許され、現在よりもずっと静かで落ち着いていた場所が、いまでは招待客を歓待する空間として使われている。チームの人々の仕事場とその周辺には、以前よりはるかに多くの人がいて、はるかに多くのイベントが催されるようになったのだ。
それに加えて、各国のレース主催者の裁量に任される範囲も拡大され、彼らもまた競い合うようにパドックで華やかな催しを開いている。大事な招待客に生涯忘れられない一日を過ごしてもらおうと、そうしたイベントは賑やかになっていく一方だ。
もちろん、オーストラリアGPの主催者も例外ではなかった。彼らはメルボルンの週末を盛り上げる方策のひとつとして、きわめてイギリス的なある人物を雇った。何やら奇妙な話と思われるだろうか。では、少し説明をさせていただこう。