メルセデス、中国GPのスーパーソフトは長持ちしないと予測
メルセデスのエグゼクティブディレクターを務めるパディ・ロウが、中国GPでは多くのドライバーがスタート後、5周以内にピットインすることになるだろうと予測している。
タイヤサプライヤーのピレリが中国GP向けに用意したタイヤはオーストラリア、バーレーンと同様のミディアム、ソフト、スーパーソフトの3種類。ロウは路面の特性から、スーパーソフトはメルボルンやサキールでのように長持ちはしないと考えており、以下のように意見を述べている。
「メルボルンやバーレーンと比較すると、上海サーキットはタイヤにとってまったく異なる特性を持つ。にもかかわらず、まったく同じ3種類のコンパウンドが用意されているので、どういった順位になっていくかが見ものだ。このコースでスーパーソフトが使われるのは初めてだ。新しいレギュレーションに感謝するよ。予選で最適だったタイヤがレースではそれほど良くないというバーレーンでの事態が、さらに顕著になって起こるだろう。誰もがスーパーソフトで予選を走ろうとするが、レースですぐに摩耗してしまうとなると、スタート後5周でピットに入ることになる」
ロウの分析は、中国GP用にメルセデスがライバルと比較して少なめのスーパーソフトを準備したことへの説明になっている。ミディアムとスーパーソフトのセット数で言えば、ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグはそれぞれ異なるタイヤ戦略を採っている。スーパーソフトは5セットずつで、マノーとザウバーのドライバーのみがこれより少ないセット数を用意している。
「金曜日にするべき分析は山のようにあって、予選とレースの戦略は面白いものになるだろう。チームにとって最も難しい要素は、コンディションが予測できないという部分だ。上海はかなり暖かくなることもあり得るが、ベルギーのように涼しくなることも考えられる。コンディションが変わりやすいことで、セッティングも戦略も難しくなる。常に挑戦の週末になるだろう」と、ロウは語っている。
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