更新日: 2017.03.17 16:33
ロス・ブラウン、F1の将来を見据え委員会編成を計画。主な議題はオーバーテイクの改善
「ショーの質、レースそのもの、そしてレースコストのバランスは、いかなるときも絶対に考えなければならない。だからF1において我々が決断を下すときにはチェックシートを用意し、各項目が常に満たされることが必要だ」
「競技の品位を保つために、スポーツ面を重視した決断が必要な場合があることも、理解している。一方で『ファンがどう思うのか、どれだけのコストがかかるのか、レースにどう影響するのかを考えたのか?』といった声が上がるような決断を下す可能性もある」
ブラウンは委員会に付託する主なテーマのひとつとして、どのようにしてオーバーテイクを改善するかを挙げた。
「これは複合的な問題だ。マシンが遅くなることは望まない。つまりグリップのレベルは維持しつつ、あくまで後続車の走行を妨げないかたちで実現したい。適した人材を集めて1年から1年半にわたって議論してもらうことで、後続車がきちんと追いかけられるF1マシンを設計する策が編み出せないだろうか?」
「この件が以前オーバーテイク・ワーキンググループで議論されていたことは承知しているが、当時のチームにいまのような知識や能力はなかった」
「CFD(数値流体力学)は大きな違いを生んだ。これは(オーバーテイクを改善するために)あらゆることを見直す新たな機会につながるものだ」
「もし優れた空力グリップがあって、それでも気流を乱さないようなマシンが作れるとしたら……。多くの人がそれは無理だというが、我々はまだ本気で取り組んでいないだけだと、私は思っている」
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています