更新日: 2020.12.03 00:54
MINI CHALLENGE JAPAN 2020 Round.1 富士スピードウェイ レースレポート
MINI CHALLENGE JAPAN 2020
オシャレで愛らしい見た目とのギャップに視線くぎづけ。ワンメイクレースならではの熱いバトルが注目の『MINI CHALLENGE JAPAN(MCJP)』は、全5ラウンドのうち3ラウンドを終え2020シーズンの折り返しを迎えた。
残すところ2ラウンド。『ラウンド4』(第7戦/第8戦)は2020年10月18日(日)に岡山国際サーキットにて、そして『ラウンド5』(第9戦/第10戦)が2020年12月13日(日)に富士スピードウェイにて行われる。
コラム
MINI CHALLENGE JAPANを進化させた『クーパーSクラス』のマシンにフォーカス
『MINI CHALLENGE JAPAN』は今季から『JCWクラス』と『クーパーSクラス』の2クラス混走のレースとなった。現在の『JCWクラス』は、万全の体制でフル参戦するバースレーシングプロジェクト【BRP】の松本武士選手が強さを見せつけ、シリーズチャンピオンに最も近い位置につけている。
一方の『クーパーSクラス』は大混戦。参戦するドライバーも、そして見る側もエキサイティングなレースが続いている。
より参加しやすい『クーパーSクラス』の新設は、MCJPを大きく変えた。2019年まではイギリスで開発されたワンメイク専用マシンの“チャレンジカー”による戦いだった。
ワイドボディキットをはじめ専用パーツを数多く採用し、トランスミッションは6速シーケンシャル、タイヤはスリックと本格競技車両による激しいバトルは迫力満点で、MINIのハイパフォーマンスをファンの心に強く印象づけてくれた。
そんなMCJPの魅力はそのままに、より幅広くモータースポーツの楽しさを広めることを目的に、新たに設けられたのが『クーパーSクラス』だ。
『クーパーSクラス』はナンバー付き車両で行うNゼロ規定のクラスで、参戦車両のベースは、F56クーパーS(XM20)である。
もちろん安全装備の装着が義務づけられ、MCJP指定部品となるロールケージ、牽引フックのほか、自由に選択できるフルバケットシート、4点式ハーネスを装備することでレース出場が可能となる。
また、保安基準に適合する範囲でのレース走行に必要な車両の改造が認められ、MCJPが認定したパーツが装着できるほか、MINI正規ディーラーで扱われているJCWチューニングアクセサリーも『MCJP認定パーツ』として使用することが可能だ。
装着タイヤは、『DUNLOP DIREZZA ZⅢ』のワンメイク。なおトランスミッションはMT、ATどちらを選択してもいいが、現在は多くの選手がAT車を選んでいる。素早いシフトチェンジが可能で、なおかつミスをしにくいのが人気の理由のようだ。
『クーパーSクラス』のレースは既存の『JCWクラス』との混走で開催され、全5ラウンド全10戦でシリーズチャンピオンを決定することは『JCWクラス』と変わらない。
参加にはJAF認定国内Aライセンス以上の資格者であることが必要となるが、ライセンス未保有者向けの『MCJPライセンス取得サポート制度』を用意し、モータースポーツの経験はないけれど「いつかは……」という思いがある方の肩を押してくれる体制も整っている。