ジェンソン・バトンの走りが光る。スーパーGTセパンテスト現地ルポ2回目
オートスポーツ本誌でもおなじみのメカ&ハコ車&スポーツカーマニアのカメラマン、鈴木紳平がお届けするマニアックブログのコーナー。今回は本誌取材でマレーシアはセパン・サーキットで行われているスーパーGTタイヤメーカーテストを訪問しました。1回目のブログに続き、この時季のセパンテストならではの光景が楽しめる第2回目をどうぞ!
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日本の皆さま、いかがお過ごしでしょうか。平昌オリンピックの話題があふれる今日このごろ。ここマレーシア、セパンサーキットにオリンピック色や冬の気配はまったくなく、時の流れを忘れそうになっております。それでは“GT虎の穴”の様相を呈すセパンサーキットから、ブログ2回目いってみたいと思います。まずはメンテナンス日の様子からお届けしましょう。
メンテナンス日にあたる2月11日の午後1時過ぎ。体調不良のため2日間休養中だったジェンソン・バトン選手がサーキットに登場しました。チームスタッフに笑顔でサムアップ。これなら翌日から問題なく走れそうでした。エンジニアからは「午後のセッション4時間全部走行しろ」とのオーダーがあったとかなかったとか。
一方こちらは、スマートフォン片手に笑顔のNISMO鈴木豊監督です。ひょんなことから、鈴木監督の愛犬(ミニチュアダックス・男の子)の話になり、もう顔がゆるみっぱなしです。愛犬の名前は『ベン』くん。奥様がかつてNISMOに在籍していたブノワ・トレルイエ選手のファンだったからだとか。
その鈴木豊監督率いる23号車MOTUL AUTECH GT-Rのピットを、グランドスタンド側から眺めます。メンテナンス風景の撮影というだけで他意はありませんでしたが、メカニックの皆さんの素晴らしい働きにより、ただちにシャッターが閉められます。50メートル離れたカメラマンの気配をも感じ取るメカニックの皆さん、今シーズンもご活躍期待しております(オトナの事情により一部画像を加工してます)。
メンテナンス日のサーキットは日曜日ということもあってか、二輪の走行会が行われておりました。鈴鹿8耐をも上回る、うだるような暑さのなか、皆さんサーキット走行を楽しんでいます。バイクがかなりメジャーなので、マレーシアの方々の二輪熱はやはり高いです。
その中でも私が気になったのが、このアプリリアRS250です。1990年代後半のバイクのようですが、2サイクルでとてもいい音をしてました。オーナーのザックさんは肉の輸入が本業。「コウベビーフは美味いな」とのお言葉をいただきました。ちなみに、マレーシアでは4月に5000台の2サイクルバイクが集まるイベントがあるそう。ザックさんは「お前、宿も食事も俺が手配してやるから来い」と言ってくれましたが、飛行機代ってのがかかるんですよねぇ……。