“アメリカン・レーシングスピリット”を感じたデイトナ。交流戦実現はどちらが先か/デイトナ24時間現地ルポ3回目
表彰台へ向かいましょう。こちらがロレックス・デイトナ24時間レースの総合優勝者に授与されるトロフィーです。ぱっと見、D1グランプリを主催するサンプロスの“イカす走りチーム天国”(通称イカ天)で昔使っていたトロフィーに似ています。
カメラマンスタンドには各チームオフィシャルカメラマン用に名前が貼られています。最前列のセンターは当然デイトナスピードウェイのオフィシャルカメラに割り当てられます。
こちらはIMSAのオフィシャルカメラを勤めるマイクさん。西部警察の大門ばりのサングラスで睨みをきかせます。ぱっと見強面ですがとてもいい方で、今回私も大変お世話になりました。
ビクトリーレーンに優勝したキャディラック 5号車が入って来ました。その場の雰囲気は意外と静かだったりします。
紙吹雪舞うなか、フェリペ・アルバカーキさん嬉しそうです。キャデラック2連覇達成おめでとうございます。ただここから表彰式終了まで約1時間30分を要することとなります。
各クラス優勝者にはロレックス・デイトナの腕時計が授与されますが、アルバカーキさんの娘さんがそれを抱えていってしまいました。なかなかモノの価値が分かっている娘さんです。将来が怖いですな。
最後はこの週末のベストショット、ウェザー・テックギャルに悩殺されたおじさんの写真でお別れです。
※ ※ ※ ※ ※
『モータースポーツの未来を見つめる旅』第2弾として初めて訪れた第56回ロレックス・デイトナ24時間レース。まずレースのレベルがとても高かったのが印象的でした。またプロトタイプとGTLM、そしてGTDクラスという3クラスの混走というのも車種がバラエティに富んでいて見応えがあります。
バンクを走るプロトタイプやハコ車も新鮮です。思わず富士スピードウェイの30度バンクを疾走する往年の猛者達に想いを馳せたりしました。
肝心のル・マン24時間レースへのDPIの参戦や、IMSAでのハイブリッドクラスの導入にはまだ時間が掛かりそうです。比べるモノではありませんがル・マンとIMSA、スーパーGTとDTM、どちらが先に交流戦を行えるかいい勝負になると思います。
インディカー以外、日本人にはあまり馴染みが薄い感があるアメリカンモータースポーツですが、ここデイトナ24時間レースからは確かな“アメリカン・レーシングスピリット”を感じることができました。
いつの日かDPIのプロトタイプカーがルマンを走ることを願って、またふたたび日本からこのレースへ挑戦するチームやドライバーが現れることを願って今ブログ、幕とさせて頂きたいと思います。
日本のレースファンの皆様、ル・マンもいいけどデイトナも1回見に来てみて下さい。面白いですから。お肉も美味しいしね。