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2017.09.15

MotoGP現地トピックス:全クラスの決勝がフルウエットレース。3日間で140回の転倒が発生


モタスポブログ | MotoGP現地トピックス:全クラスの決勝がフルウエットレース。3日間で140回の転倒が発生

MotoGPの現地情報を二輪ライターの遠藤智氏がお届け。今回は第13戦サンマリノGPのトピックス。全クラスの決勝がフルウエットで行われたサンマリノGP。3日間で140回の転倒が起こっていたとか。また、ホームグランプリでバレンティーノ・ロッシが欠場したことで現地盛り上がりは変わったのか?

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アジアのエースの座を賭けた戦い。中上貴晶とマレーシアのハフィス・シャーリーンの4位争い。この後、シャーリーンは中上を抜いて前に出る。

そして3番手を走るミゲール・オリベイラが転倒したことで3番手へ。そのまま3位をキープしてマレーシア人初のMoto2表彰台を獲得した。

Moto2クラスにフル参戦して4年目の快挙。この数年は、近い将来、必ず表彰台に立つだろうと確信させてきた選手だが、やっと……という感じだった。ウエットレースでは抜群の速さ、チャンスをモノにした。

一方の中上は、オリベイラの転倒で4番手をしばらく走るも最終ラップに転倒、再スタートを切って11位。今季、まったく精彩を欠いたウエットレースでやっと本来の走りに近づき、「残念だけど、次につながるレースだった」と納得の表情だった。

序盤トップを走るホルヘ・ロレンソが転倒してリタイア。その後、トップグループは、ダニロ・ペトルッチ、マルク・マルケス、アンドレア・ドビジオーゾの順でトップグループを形成した。

その中からドビジオーゾがじりじり後退。ペトルッチとマルケスの一騎打ちに。

毎ラップ、ペトルッチにプレッシャーを掛けるマルケスは最終ラップの1コーナーでパス。ファステストラップを刻んでペトルッチを引き離した。

最終ラップに勝負しようと決めていたマルケス。まさか、リスクを犯してまで勝負してくるとは思わなかったとビックリのペトルッチ。今季4勝目を挙げたマルケスは、「キャリアの中でも最高のレースのひとつ」と大喜びだった。

今季3回目のウエット。3クラスともにフルウエットのレースは今季初となった。Moto3クラスは31台出場して完走15台。Moto2クラスは31台出場して16台。MotoGPクラスは23台出場して17台完走。

日曜日だけで延べ80人が転倒。今季ぶっちぎりの多さ。3日間でも140回と他の大会を圧倒する転倒者の数だった。


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