更新日: 2017.04.27 10:31
佐藤万璃音 FIAヨーロピアンF3第1戦シルバーストン レースレポート
「決勝レース1について言えば、トラブルフリーにもかかわらず“ビリ”でチェッカーフラッグを受けたのは、カート時代を含めて生まれて初めてです」
「F3デビュー戦での完走という最低限の目標で叶えられましたが、小学生のときに優勝争いをしていて最後の最後で抜かれたマカオのカート以来、久しぶりに悔しさで涙がこぼれました。僕の人生で忘れられないレースとなりました」
「決勝レース2のスタートはかなり良かった。でも、横から来たクルマへの反応が遅れてクラッシュ寸前で、ひとつしか順位を上げられず残念です」
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「クルマはもちろん良かったし、レースでのレコードラインを見つけるのがライバルよりも早かった。正直に言うと、レース内容をほとんど憶えていません」
「昨日どうしようもなく凹んで、ただそこで潰れなかった。今日の目標は確実に1台オーバーテイクすることでした。頭を使って前のドライバーのミスを誘ったりもできた」
「今日の出来は60点。低い自己評価なのは、あと確実に2台は抜けたのに、体力が足りなかった」
「ラスト4、5周、タイヤもクルマもイケていたのにプッシュできなかった。そのあたりから、コースに留まらなくてはいけないとか、いろいろ考えて走っていたのを憶えています」
「決勝レース3のスタートは最悪でした。最初のクラッチミートは良くて、そこで調子に乗ってちょっとクラッチを離したら、ホイールスピンがずっと止まらなかった」
「クルマは昨日からモディファイしたセットがだいぶ決まっていて、序盤は本来のF3レースらしく戦えた」
「目の前の1台を抜いてペースが上がって来て、さらに前の1台を抜こうとしたときに、自分のミスで当ててしまいビリまで落ちてしった。二度としないように気をつけたい」
「それでもクルマのダメージは少なかったので、後半のペースはかなり良かったしポジティブな部分と思います。次のモンツァはレース経験のある数少ないサーキットですが、だからといって気負って行くとミスするので、初心にかえって臨みたいと思います」