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投稿日: 2024.10.23 12:10
更新日: 2024.10.23 11:23

地元リンク&コーが予選上位占拠もアズコナが今季初優勝。ハフも復帰参戦/TCRワールドツアー第6戦


海外レース他 | 地元リンク&コーが予選上位占拠もアズコナが今季初優勝。ハフも復帰参戦/TCRワールドツアー第6戦

 そんな地元ファンにも顔馴染みの“マカオマイスター”に注目が集まるなか、ウエットコンディションで開始された初日フリープラクティス(FP)からは同じく地元戦に意気込むリンク&コー・シアン・レーシング艦隊が先行する展開に。

 金曜から選手権首位ノルベルト・ミケリス(BRCヒョンデNスクアドラ・コルセ/ヒョンデ・エラントラN TCR)を0.002秒差で退けたウルティアが、続く土曜のFP3でも好調なペースを維持して陣営のワン・ツー・スリー・フォーを牽引すると、予選では僚友テッド・ビョークとヤン・エルラシェール(リンク&コー・シアン・レーシング/リンク&コー03 TCR)らも抑えトップに立った。

 さらに週末最初のレース1を前に、TCRチャイナとTCRアジアのプロモーターであるリシェンスポーツと、ミシュラン中国法人による新たな取り組みとして、TCRの統括団体であるWSCとの契約で『ETCR』の名称を使用し、世界戦こそ短命に終わった電動ツーリングカー規定が中国で再始動することも発表された。

「近年、中国の新エネルギー車市場と技術は急速に発展し、国内の電動レーシングカーとイベントの発展を促進できる機運が高まっている」と語ったのは、ミシュランのアジア太平洋イベントディレクターを務めるマ・ベン氏。

「創設パートナーとして、中国でETCRエレクトリック・レーシング・チャンピオンシップを推進し、電動レースの分野での協力を通じて我々も新しい技術とソリューションの開発と評価を続け、ミシュランの継続的なイノベーションにより環境への持続可能性に対するコミットメントを果たしていきたい」

 その一環として、先の5月に上海国際サーキットで開催されたABB FIAフォーミュラE世界選手権で公開されていたドンファンブランドの『eπ 007』をベースとした『JF-007』が披露され、週末のワールドツアーとチャイナの合同ラウンドには2台のプロトタイプが登場。うち1台は元ワールドツアーレギュラーのフレデリック・バービッシュがステアリングを握った。

 中国の三大国有自動車メーカーのひとつ、東風汽車集団が手掛ける“主流技術的”電気ブランド『eπ』の量産モデルをベースにジャンフェン・カンパニーが設計するETCR規定レースカーは、800Vの高電圧対応プラットフォームや同軸デュアルモーターの後輪駆動を採用。最大350kwのピークパワーと200kwの定格パワーを持ち、79kWhのレース専用バッテリーパックを搭載する。これにより20分以上のスプリントレースのニーズに対応でき、今後のローカライズとさらなる性能向上が期待されている。

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