更新日: 2017.06.14 12:47
TOYOTA GAZOO Racing 2017年NASCAR第14戦ポコノ レースレポート
NASCAR XFINITY SERIES
第12戦 Pocono Green 250
開催日:6月10日
ダニエル・スアレツがペナルティから追い上げ5位
6月10日(日)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第12戦「Pocono Green 250」がポコノ・レースウェイで開催された。
カップ・シリーズでは長い歴史を持つポコノだが、エクスフィニティ・シリーズは昨年初めて開催。今大会が2度目となる。
10日(日)午前中の予選に続き、午後1時24分、2.5マイルトライアングルオーバルを25周、25周、50周の3ステージ合計100周(250マイル:約400km)して競われる決勝レースがスタートした。
今大会がシリーズ参戦2戦目となる19歳のルーキー、カイル・ベンジャミンが自身初のポールポジションを獲得。デビュー2戦目のポール獲得はシリーズ9人目。
ベンジャミンはポールから自身初のリードラップを獲得すると、そのまま独走。21周にわたって首位を快走したが、惜しくも終盤にかわされ、ステージ1を2位でフィニッシュした。
昨年のシリーズチャンピオンで、今季はカップ・シリーズにフル参戦しているダニエル・スアレツは7番手スタートから5位でステージ1フィニッシュ。今季よりシリーズにフル参戦しているマット・ティフトは31番手と後方スタートからポジションを上げ15位でステージ1を終えた。
この日、ステージ1とステージ2は全くイエローコーションの出ない展開となり、各車ピット戦略が分かれた。ステージ2でもベンジャミンは2位と好走。ティフトが9位とトップ10入り。スアレツはステージ終盤にピットインする作戦をとり22位。
ステージ3前のコーションで、ベンジャミンとスアレツはピットに入らず、2位、3位で再スタート。すぐにベンジャミンが首位に浮上した。
66周目、最後まで走り切れる周回となったところで、首位のベンジャミンがグリーンフラッグ下でピットイン。これで首位となったスアレツも翌周ピットへ。しかし、スアレツはここで痛恨のピットロードスピード違反。大きく順位を落として締まった。
78周目にイエローコーションが出され、各車ピットへ向かったが、トヨタの3台はコースに残る作戦に。ベンジャミンが6位、ティフトが7位、スアレツが10位で残り16周で再スタート。
この再スタート時にベンジャミンは他の車両と接触し、ハンドリングに不調をきたして後退。ティフトは一時3位までポジションを上げたが、その後タイヤの摩耗に苦しみ、新しいタイヤを装着したライバルの先行を許すことに。
ペナルティで大きく順位を落としながら、ピット戦略と着実な走りでポジションを上げていったスアレツがトヨタ勢最上位の5位フィニッシュ。
ティフトも10位でチェッカーを受け、今季4度目のトップ10フィニッシュを果たした。デビュー2戦目で好走を見せたベンジャミンは16位でレースを終えた。
次戦第13戦は6月17日(土)、ミシガン・インターナショナル・スピードウェイで行われる。
ドライバー ダニエル・スアレツ
「チームが素晴らしい仕事をしてくれた。作戦も上手く行き、ポジションを上げることができたが、ピットロードでのスピード違反を取られてしまった」
「限界ギリギリまで攻めていると時にほんの少し行きすぎてしまうこともある。私のミスだし、これもレースだ」
「5位よりはもう少し良い位置を狙える速さはあったと思うが、残り25周で20位以下という状況を考えれば悪くない結果だ。とはいえ、もう少し上でフィニッシュしたかったというのが本音だ」