更新日: 2017.11.27 16:39
初参戦のマカオGPで悔し涙止まらず。2018年に向けては「1000%レースに」/高校生ドライバー佐藤万璃音ヨーロッパ挑戦記2017 第7回
「迎えた日曜日の決勝レース、インスタレーションラップやフォーメーションラップの段階で気を付けなくてはいけないと注意していた場所で、1周目にクラッシュしました。それまで無事故無違反だっただけにショック。かなり落ち込みました。ピットガレージへ戻るとチームのスタッフは気遣いを感じられる言葉を掛けてくれ、涙が止まりませんでした」
「過去2シーズンのイタリアF4や今季のユーロF3に参戦していたときには一度も現場へ姿を見せなかった両親も、今回のマカオGPには揃って来てくれました。でも、自分が最後まで走り続ける姿をふたりに見せられませんでした」
「ユーロF3最終戦を終えてマカオGP前に僕は、来季に向けてイギリス・シルバーストン、オランダ・ザントフールト、ドイツ・ニュルブルクリンクなどでテストに勤しみました。マカオGPに向けては、牧野任祐選手とハンガリー・ハンガロリンクのテストへ赴きました。しっかり準備してきたはずなのに、マカオGPを最後まで走りきれなかったのは悔やまれます」
「しかし、初めてのマカオGPを終えて1週間が過ぎ、ようやく気持ちの整理がつきました。18歳の誕生日を迎えてしばらく取り損ねていた自動車運転免許証を取得するため、日本へ戻って自動車教習所に通い始めました。12月に入れば来季のユーロF3参戦に向けた、スペインやポルトガルでのテストも始まります」
「アニメやライブを楽しむ機会もかなり限られ、東京・秋葉原や首都圏の美味しいラーメン屋さん巡りもできないツライ毎日が続きますが、“2018年の佐藤万璃音はちょっと違う”という姿をご覧いただけるよう、このシーズンオフは自分の力を1000%レースに傾けるよう努めます。来季もご支援、ご声援をよろしくお願い致します」