FIA F2:プレマ・セオドールレーシング 2017年第11戦アブダビ レースレポート
フィーチャーレース
ナイトレースとなるフィーチャーレース。フォコはスタート大失敗でせっかくの好ポジションを無駄にしてしまう。シャルルも良いスタートとは言えず序盤は7-8番手からの追い上げとなってしまった。
タイヤのコンデションが落ち着いてくる4周目以降、ふたりのドライバーによるいつものオーバーテイクショーが始まり、ポジションを次々と上げていく。
7周目、フォコがタイヤ交換。12番手でコースに復帰。その後もシャルルの如くラップ毎に順位を上げていく。
一方のシャルルは9周目に#3ニック・デ・ブリーズ(レーシングエンジニアリング)をロックオン。そして11周目、シャルルはついに待望のトップに立つ。
その後のシャルルは更にプッシュし、自らのタイヤ交換時にロスタイムを最小限に抑えるべくリードを広げる。
31周レースの23周目の終了時点でピットイン。タイヤを換えて5番手でコース復帰。タイヤが温まるとすぐに追い上げを開始し3番手へ。フォコも5番手に上がる。
トップを行く#9オリバー・ローランド(DAMS)とシャルルの差は15秒前後。その間にフォコが4番手に上がる。
結局、最終ラップまでにトップとの差は縮まらず、シャルルは3位、フォコは4位でチェッカーと思われたフィニッシュライン直前。シャルルが急減速しフォコに3位ポディウムをプレゼント。
これでオリバーが優勝、2位がマルケロフ、3位フォコ、4位シャルルと思われたその1時間後、再車検でテクニカル問題が指摘され、なんとオリバーとフォコの記録が抹消。一転してマルケロフが優勝、2位シャルル、そして3位にギオットと言う順位に入れ替わり、これがチームタイトル争いにおいてプレマ・セオドールを一気に不利な状況へと追い込んだ。
このレース前はプレマ・セオドールが347点・DAMS345点・ロシアンタイム341点と僅差で3チームが競っていたが、このロシアンタイムの1-3位フィニッシュとプレマ・セオドールの2位のみのポイント差はあまりにも大きく、ロシアンタイム385点V.S.プレマ・セオドール365点と一気に20点差へと開いてしまった。
DAMSの取りこぼしは更に大きく355点となり事実上、この段階でチームタイトル争いから脱落した。