インディ第8戦:明暗分かつ3度目のコーション。パワーが1年ぶりの勝利
予選2位だったハンター-レイがひとつ後ろの3位でゴール。「最後のピットストップを終えた時点でのポジションがあとひとつ上だったら、優勝のチャンスがあったかもしれない」と彼は悔しがっていた。
「ずっと不運が続いていたから、悪い事の一切起こらなかった今日のレースは良いものだった。3位で表彰台にも上れた。それは嬉しことだが、あとひとつかふたつ、上の順位だったらもっと嬉しかった」
「しかし、今日の1、2位になった彼らは本当に速かった。マシンが凄くグリップしており、アタックを仕掛けるところまで差を詰めることができなかった」とハンター-レイ。
ジョセフ・ニューガーデン(エド・カーペンター・レーシング)が予選17位から4位フィニッシュ。ファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)による無理なアタックでダメージを被りながらも、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)が5位でゴールした。
佐藤琢磨は、スタート直後のアクシデントに巻き込まれ、最後尾近くまで順位を下げたが、ピット作戦も駆使して這い上がり、今年3回目となるトップ10入りを10位で達成した。
しかし、レース後の表情は険しかった。実績を残してきているデトロイトのストリートコースで、思うようにマシンを高いレベルまで仕上げ切ることができなかったからだ。
「昨日のレースまでに比べればマシンは速く、良くなっていました。しかし、レース終盤はマシンに安定感がなく、ラップタイムが遅かった。タイヤの内圧が間違っていたのかもしれない。セント・ピータースバーグとロング・ビーチでコンペティティブだったので、去年2位になっているデトロイトでは、今年も良いレースが戦えると思っていたんですが……」と琢磨は話していた。