TOYOTA GAZOO Racing NASCAR インディアナポリス レースレポート
2016年7月25日
トヨタ自動車株式会社
モータースポーツマーケティング部
NASCARスプリント・カップ・シリーズ第20戦インディアナポリス
カイル・ブッシュが今季4勝目! 史上初の同一週末2カテゴリーでポール・トゥ・ウィン!
『インディ500』の舞台インディアナポリスでスプリント・カップ・シリーズとエクスフィニティ・シリーズが開催。カイル・ブッシュがNASCAR史上初めてとなる、同一週末の2カテゴリーレースをポール・トゥ・ウィンで完全制覇するという偉業を成し遂げた。
7月24日(日)、米国中部インディアナ州インディアナポリスのインディアナポリス・モーター・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第20戦『Combat Wounded Coalition 400』が開催された。
『インディ500』の開催地であり、モータースポーツの聖地のひとつとして知られるインディアナポリス。開設当時路面はレンガ敷きだったことから『ブリックヤード』の愛称を持ち、今でもスタート・フィニッシュライン付近の1ヤード(約90cm)のみレンガの部分が残されている。100年以上の歴史を持つコースだが、NASCARが開催されるようになったのは比較的最近で、1994年から。トヨタはこの『ブリックヤード』でなかなか勝利を挙げられなかったが、昨年、カイル・ブッシュが初勝利を挙げた。
そのカイル・ブッシュは前日行われたエクスフィニティ・シリーズをポール・トゥ・ウィンで圧勝しており、昨年成し遂げた同一週末2カテゴリーインディアナポリス制覇の再現に期待がかかった。
24日(日)午後3時22分に2.5マイルオーバルを160周(400マイル:約640km)して競われる決勝レースがスタートした。
今季2度目のポールポジションからスタートしたカイル・ブッシュは、前半戦こそ何度かライバルの先行を許したが、62周目に首位を奪還すると、その後は首位を独走。カール・エドワーズ、マット・ケンゼス、マーティン・トゥルーエクス・Jr.、デニー・ハムリンもトップ5圏内でカイル・ブッシュを追い、“トヨタ・カムリ”勢がレースを支配した。
終盤の154周目、コース上の異物によるイエローコーションからの再スタート直後に多重クラッシュが発生。この日レースの大半でカイル・ブッシュに次ぐ2位を走行していたエドワーズがこれに巻き込まれ、レースを終えることとなってしまった。
この日はアクシデントの少ないレース展開だったが、終盤に入ってコーションが多発。残り2周で切られた再スタート直後にもクラッシュが発生し、レースは延長、“オーバータイム”の2周決着戦へ。165周目の再スタート時にも4台が絡むクラッシュが発生、結局計10周もの延長となったが、全ての再スタートでカイル・ブッシュは首位を守って見せ、最後もチームメイトのマット・ケンゼスを2秒引き離して独走チェッカー。最多タイとなる今季4勝目を挙げた。
ケンゼスが2位、ハムリンが4位、トゥルーエクス・Jr.が8位とトップ10フィニッシュを果たした。
カイル・ブッシュは前日のエクスフィニティ・シリーズに続き、インディアナポリスで2日連続のポール・トゥ・ウィン。インディアナポリスでの2年連続両レース制覇というだけでなく、今年はNASCAR史上初となる、同一週末の2カテゴリー戦ポール・トゥ・ウィンという歴史的な偉業を成し遂げた。
次戦第21戦は7月31日(日)、米国東部ペンシルバニア州ロングポンドのポコノ・レースウェイで行われる。
ドライバー カイル・ブッシュ:
「今日の“トヨタ・カムリ”は最高だった。本当に速く、上位を争い、強力なチームメイトからの追撃も退けて首位を維持できた。スポンサーやチーム、TRD-USAと、ここに来てくれた、そしてTVで見てくれたすべてのファンに感謝する。2年連続でブリックヤード勝利を果たせて本当に嬉しい。素晴らしいチームのおかげで、このようにレースを支配して勝つことができ、ビクトリーレーンに立てて本当に良い気分だ」
■NASCAR第20戦インディアナポリス レースハイライト