更新日: 2016.08.30 18:24
FE:次世代型共通シャシー製造を担うスパークがコクピット保護機構導入を検討
FEシリーズのCEOであるアレッハンドロ・アガグは、F1での流れに沿う形でデバイス導入への期待はあると語るが、そのこと自体を急いではいない、と説明する。
「安全はドライバーにとっての最重要項目であり、それに従ってFIAは決断を下す。つまり、コクピット・プロテクション機構の採用は不可避だ。ただし、それで終わりになってしまう感じもするけどね」とアガグ。
「FIAは検証の結果を我々にも共有する形になると思うが、我々としてはフォーミュラ1のために行われているテストの成果を楽しむことができるよ」
スパークは、FIAの共通シャシー入札の競合となった日本の童夢や、フランスのコンソーシアムであるTEOSパワートレーン・エンジニアリング(プロトタイプマシンコンストラクターのADESSやエンジンR&D企業のメカクロームも含む)を打ち負かし、FEの共通シャシー供給権を獲得。
ただし、公式なシャシー供給の承認は次回9月に開催予定のワールド・モータースポーツ・カウンシル(WMSC)まで待たねばならない情勢で、その際にはバッテリー入札の結果も明らかになる予定。一連のプロセスが遅れた要因としては、FIAによる候補者への評価により多くの時間が必要だとの判断によるものと言われる。
「シングルカー運用への移行は大きな一歩であり、それは現時点でほとんど届かない距離のようにも感じるけれど、我々は今、FIAの決定を待っている状態だ」と、アガグ。
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています