更新日: 2018.04.24 23:36
TOYOTA GAZOO Racing NASCAR ミシガン レースレポート
NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第14戦 Careers for Veterans 200
開催日:8月27日
最終周の大逆転でブレット・モフィットが初優勝!
“トヨタ タンドラ”1-2フィニッシュ
NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第14戦「Careers for Veterans 200」が8月27日(土)にミシガン・インターナショナル・スピードウェイで開催された。
27日(土)決勝を前に朝から行われた予選では、2回のシリーズチャンピオン経験を持ち、今季も2勝を挙げている40歳のベテラン、マット・クラフトンが2番手、ルーキーながら今季最多の5勝を挙げている18歳のウィリアム・バイロンが3番手、未勝利ながらランキング4位につける35歳のベテラン、ティモシー・ピーターズが4番手、21歳のクリストファー・ベルが5番手、前戦スポット参戦ながら2位フィニッシュを果たした24歳のブレット・モフィットが6番手と、レース名通り、久しぶりにベテランが気を吐いた予選で、“トヨタ タンドラ”勢が上位グリッドに並んだ。
予選の後、コースは雨に見舞われ、午後1時過ぎに予定されていた決勝レースは予定よりも2時間半近く遅れた午後3時58分に2マイルオーバルを100周(200マイル:約320km)して競われる決勝レースのスタートが切られた。
2番手グリッドのクラフトンがスタートで首位を奪うと、“チェイス”入りを確定するためにも勝利が欲しいピーターズがこれをかわし、ベテラン同士の首位争いが展開。これにベル、モフィットが加わっての上位争いとなった。しかし、クラフトンは後半に入ると首位争いからは脱落。終盤のイエローコーションから、残り8周での再スタートが切られると、モフィット、ピーターズ、バイロンを含む4台による首位争いに。
ファイナルラップ、3台の“トヨタ タンドラ”による3ワイドバトルとなったが、アウト側のモフィットが一気に首位に浮上。2位を争ったピーターズとバイロンは接触、バランスを崩したバイロンは4位に後退。
ピーターズは最後までチームメイトのモフィットをテール・トゥ・ノーズで追ったが届かず、0.098秒差で逃げ切ったモフィットがキャリア初勝利を挙げた。ピーターズが2位で続き“トヨタ タンドラ”は1-2フィニッシュ。バイロンが4位、キャメロン・ヘイリーが5位、ベン・ローズが6位、クラフトンが7位で続き、“トヨタ タンドラ”はトップ7中6台を占める速さを見せた。
モフィットはシリーズ登録ドライバーとして勝利を挙げたが、今季4戦目の出場というスポット参戦のため、“チェイス”入りの条件は満たさず。今季から採用されたトラック・シリーズの“チェイス”で、これまでの勝者は6名。バイロンとクラフトン、ベルは勝利を挙げ“チェイス”入りを確定しているが、レギュラーシーズンは残り2戦。これまで未勝利のドライバーがこの2戦で勝てば一気に“チェイス”入りの可能性を残すため、まだまだ予断を許さない状況が続いている。
次戦第15戦は9月4日(日)にカナダ・オンタリオ州ボウマンヴィルのカナディアン・タイヤ・モスポート・パークで開催される。
ドライバー ブレット・モフィット:
「今季初頭の時点では、ほとんどレース出場の予定はなかったが、何戦か出場することになり、チームが素晴らしい“トヨタ タンドラ”を用意してくれていた。前戦2位フィニッシュで悔しい思いをしたが、正直なところ今日のレース中も勝てるとは思っていなかった。ライバルとの接近戦を制することが出来、信じられないようなフィニッシュだった」
<キャンピング・ワールド・トラック・シリーズの“チェイス”>
今季よりエクスフィニティ・シリーズと、キャンピングワールド・トラック・シリーズでもプレーオフ“チェイス”システムが採用されることとなった。キャンピング・ワールド・トラック・シリーズでは、全23戦のシーズンのうち、終盤の7戦でタイトルを争う。開幕からの16戦全ての決勝に出場し、ランキング30位以内に入った上で、シリーズ戦勝利を挙げたドライバーと、ランキング上位のドライバーから8人が選抜される。“チェイス”進出者のポイントはリセットされ、3戦ずつの2ラウンドを戦い、各ラウンドごとにランキング下位2名が脱落しポイントをリセットして次ラウンドに進む。最終戦に残った4名のうち、最上位フィニッシュを果たしたドライバーがチャンピオンとなる。
■NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES 第14戦 Careers for Veterans 200