更新日: 2019.03.13 20:37
TOYOTA GAZOO Racing 2019年NASCAR第3戦ラスベガス レースレポート
NASCAR XFINITY SERIES
第3戦 Boyd Gaming 300
開催日:3月2日
トヨタ・スープラ2戦連続勝利
3月2日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第3戦Boyd Gaming 300がラスベガス・モーター・スピードウェイで開催されました。
2日(土)決勝を前に予定されていた予選は、降雨のために前戦に続き2戦連続となるキャンセル。決勝のスターティンググリッドは2018年のポイントで決定され、前戦トヨタ・スープラにNASCAR初優勝をもたらしたクリストファー・ベルが3番手、カイル・ブッシュが8番手、ブランドン・ジョーンズが9番手グリッド。しかし、ベルは決勝前に規定外の調整を行ったため、ペナルティで最後尾スタートとなりました。
午後1時20分、1.5マイルオーバルを45周、45周、110周の3ステージ合計200周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースのスタートが切られました。
8番手スタートのカイル・ブッシュは16周目にタイヤホイールの緩みに見舞われ緊急ピットイン。周回遅れの33位へと大きく後退してしまいました。
最後尾スタートのベルが順調にポジションを上げ、ブランドン・ジョーンズと共にトップ5を争う一方、カイル・ブッシュは周回遅れから脱するのに苦戦し、ステージ1終了後のコーション時、ピットに入らない作戦で首位と同一周回に復帰。幸運にもステージ2再スタートからまもなくイエローコーションが出たことで、カイル・ブッシュは上位争いに復帰しました。
新しいタイヤと充分な燃料を搭載したカイル・ブッシュはみるみる順位を上げ、ステージ2では2位のベルに次ぐ3位へ。ステージ3の再スタートが切られて間もなく首位に立ちました。
首位に立ったカイル・ブッシュにチームメイトのベルが続きトヨタ・スープラのワン・ツー体制で抜きつ抜かれつの激しい首位争いを展開。終盤、残り7周でのリスタート時は、カイル・ブッシュとベルが最前列に並び、ブランドン・ジョーンズがその後方2列目4番手からのスタートに。
トヨタ・スープラが上位を占めてのフィニッシュになるかと思われましたが、ファイナルラップを目前にして、ブランドン・ジョーンズは後続から接触されてバランスを崩し、壁にクラッシュ。延長されての最後の2周決戦“オーバータイム”でも多重クラッシュにより今度はベルが巻き込まれてしまいました。
2度目のオーバータイムでの再スタートも着実に決めたカイル・ブッシュが地元ラスベガスで、トヨタ・スープラでの自身初勝利を挙げました。トヨタ・スープラは前戦アトランタでのベルの勝利に続き、2連勝。
カイル・ブッシュは前日のトラック・シリーズに続き、ラスベガスでの2日連続勝利となりました。また、カイル・ブッシュはこの勝利で自身の持つエクスフィニティ・シリーズでの最多勝利記録を93に伸ばすとともに、3シリーズ合計での勝利数を200まで残り3つとしました。
次戦第4戦は3月9日(土)、ISMレースウェイで行われます。
ドライバー:カイル・ブッシュ
「あれほどポジションを落としてから上位に復帰するのは本当に大変でした。ステージ間でピットインしない作戦を採りましたが、タイヤがもつかどうか不安でした」
「ただ、幸運にもステージ2が始まって間もなくコーションが出てくれて、その後はノートラブルで走りきることができました。昨週、クリストファー(ベル)が勝利した直後に、私がスープラと共に、それも自分のホームコースでビクトリーレーンに上ることができて本当に最高の気分です」