更新日: 2021.04.10 15:39
開幕直前のインディカー・テストは、ニューガーデンがトップ。琢磨は2番手もトラブルに苦しむ
3番手につけたのは、琢磨と同じくインディ500で2回勝っているファン・パブロ・モントーヤ(アロウ・マクラーレンSP)。久々にインディ500に挑戦する彼は、スピードは226.123mphを記録。
4番手はインディ1勝、昨年2位のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)で225.906mph。
5番手は昨年のインディ500で3位だった琢磨のチームメイト、レイホールの225.644mph。レイホール二世はドラフティングなしの単独走行での最速=221.949mphもマークと好調な走りをみせる。
6番手はエド・カーペンター・レーシングのコナー・デイリーで225.639mph。インディ500優勝に情熱を燃やし続けている彼らのチームは今年も速そうだ。オーナー兼ドライバーのエド・カーペンターは14番手につけたが、昨年のルーキー・オブ・ザ・イヤーのリナス・ヴィーケイは初日の走行開始早々にクラッシュ。左手指を骨折してしまった。
7、8、9、10番手はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、ジャック・ハーベイ(メイヤー・シャンク・レーシング)、パト・オーワード(アロウ・マクラーレンSP)、エリオ・カストロネベス(メイヤー・シャンク・レーシング)。
アンドレッティ・オートスポート系列は本家のドライバーが誰もトップ10に入れなかったが、技術提携しているメイヤー・シャンク・レーシングでハーベイとカストロネベスが揃ってトップ10入り。本家の面々はライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)の12番手が最上位で、コルトン・ハータが13番手、アレクサンダー・ロッシが19番手、ジェイムズ・ヒンチクリフは22番手だった。そして、昨年のポールシッター=マルコ・アンドレッティは25番手と厳しい位置だった。
今年から4カーに体制拡大しているチップ・ガナッシ・レーシングも手放しで喜べる状況ではない。ディクソンは4番手だったが、次は今季からチーム入りしたアレックス・パロウの15番手で、インディ500で1勝しているトニー・カナーンは23番手、マーカス・エリクソンは28番手と下位に沈んだ。
各チームの状況をみるとモントーヤだけでなく、オーワードもトップ10入りさせているアロウ・マクラーレンSPのパフォーマンスはなかなか良いものだとわかる。
これでプレシーズンテストは終了。来週末にNTTインディカー・シリーズは開幕する。
バーバー・モータースポーツパークでのホンダ・グランプリ・オブ・アラバマは、昨年はCOVID-19パンデミックでキャンセルとなった。今年は開幕戦として、そして、観客を迎え入れてのレース開催を行う。
このレース、2年前に優勝したのは琢磨だが、路面改修でグリップが大幅アップし、以前とは別物の高速ロードコースになっているようだ。