更新日: 2023.02.26 18:46
【2023年FIA F2をゼロから学ぶ】岩佐歩夢のタイトル獲得なるか。現行車両最終年の注目ポイント
FIA F2は全戦がF1のサポートイベントとして開催される。基本的なレースフォーマットは金曜日に45分間のフリー走行と30分間の予選。土曜日にレース距離120km/最大時間45分のスプリントレース(決勝レース1)。日曜日にタイヤ4本交換に伴うピットストップが義務付けられるレース距離170km/最大時間60分のフィーチャーレース(決勝レース2)が行われる。
レースフォーマットにおけるF1との大きな違いが1週末に2度の決勝レースが行われること、そしてリバースグリッド制の導入の2点だろう。金曜日の予選結果により日曜日のフィーチャーレース(決勝レース2)のグリッドが決定。そして予選結果から上位10台を逆順にし、土曜日のスプリントレース(決勝レース1)のグリッドを決定する。
このリバースグリッド制により、たとえば、予選で最速タイムをマークしたドライバーは、スプリントレース(決勝レース1)では10番手から、フィーチャーレース(決勝レース2)ではポールポジションからのスタートすることになる。
一見不公平にも見えるリバースグリッド制だが、スプリントレース(決勝レース1)では上位8台までがポイントを獲得でき、優勝ドライバーには10点。一方、フィーチャーレース(決勝レース2)では上位10台までがポイントを獲得でき、優勝ドライバーには25点が与えられる。獲得できるポイント差が大きいため、タイトル獲得へ向けては2レース合わせてより多くのポイントを獲得し続けられるかが、大きなポイントとなる。
なお、予選ポールシッターには2ポイントが与えられるほか、レース中にファステストラップを記録したドライバーが10位以内でフィニッシュすれば1ポイントが与えられる。そのため、1大会(1週末)で獲得できる最大ポイントは39点となる。
2023年開催スケジュールにおける最大の注目は、FIA F2としては初となるオーストラリア・メルボルン大会に違いない。高速かつ半公道コースということもあり、F1でも荒れたレースとなることが少なくないアルバート・パーク・サーキットで、若手ドライバーたちがどのようなレースを繰り広げるかは大いに注目したいところだ。
■2023年FIA F2開催スケジュール
Round | 日程 | 開催地 |
---|---|---|
1 | 3月3〜5日 | サクヒール(バーレーン) |
2 | 3月17~19日 | ジェッダ(サウジアラビア) |
3 | 3月31~4月2日 | メルボルン(オーストラリア) |
4 | 4月28~30日 | バクー(アゼルバイジャン) |
5 | 5月19~21日 | イモラ(イタリア) |
6 | 5月25~28日 | モンテカルロ(モナコ) |
7 | 6月2~4日 | バルセロナ(スペイン) |
8 | 6月30~7月2日 | レッドブル・リンク(オーストリア) |
9 | 7月7~9日 | シルバーストン(イギリス) |
10 | 7月21日〜23日 | ハンガロリンク(ハンガリー) |
11 | 7月28~30日 | スパ・フランコルシャン(ベルギー) |
12 | 8月25~27日 | ザントフォールト(オランダ) |
13 | 9月1~3日 | モンツァ(イタリア) |
14 | 11月24~26日 | ヤス・マリーナ(アブダビ/アラブ首長国連邦) |