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投稿日: 2009.12.17 00:00
更新日: 2018.02.15 16:59

【アウディジャパン】インゴルシュタット工場の屋根を利用し、太陽光発電


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インゴルシュタット工場の屋根を利用し、太陽光発電

● インゴルシュタット本社工場の屋根(11,600m2)に太陽光発電システムを設置
● 革新技術の実地試験がスタート
● プラントマネージャーのコメント:「当社の環境戦略における重要な位置付け」

アウディAGは、太陽光発電の分野において新しい基準を作ります。ミュンヘンにある「グリーンシティエネルギー」社が持つ革新技術を実際に試験するために、インゴルシュタット工場の屋根を活用します。工場屋根のうち11,600m2の面積に、太陽光発電モジュールが設置されます。

「太陽光発電設備により年間1,000MWh以上の電力が生み出されますが、これは4人家族220世帯分の電力消費量に相当します」と、金型製造工場の屋根へモジュールを設置するにあたり、プラントマネージャーのピーター コスラーは説明しています。太陽光パネルは、さらに技術開発部の駐車場の屋根と工場南側に隣接する屋根にも設置されます。これらの設備は、2010年初頭から電力供給を開始する予定です。

今回の試みでは、新しい4種類のモジュールが使用されます。設置するモジュールの選定にあたっては、構造面の特徴、屋根の素材や傾斜角度に加え、その革新性、効率、エネルギーバランスが考慮されました。「私たちはこの取り組みにより、環境にやさしいエネルギー生産のありかたの1つとして、太陽光発電を推進して参ります。さらに、この分野における“Vorsprung durch Technik(技術による先進)”も実践して参ります」と、コスラーは述べています。

今回の設置は、今後のさらなる発展のための指標となるプロジェクトです。インゴルシュタット工場では、すでに8,700m2の追加モジュール設置が計画されています。今回の分と合わせると、本社全体における太陽光システムの発電量は1,900MWhとなります。

さらに、ネッカーズルム工場への設置も現在検討されています。早ければ来年中に、ネッカーズルム工場屋根のうち33,000m2が太陽光モジュールで覆われ、(理想的条件下において)最大出力2.0 MWpを発生します。

コスラーは次のように明確に述べています。「インゴルシュタットとネッカーズルムに設置する太陽光発電システムは、当社の環境戦略の重要な位置付けとなります。」アウディは、包括的な効率戦略を推進する一方、公共のエコプロジェクトを支援するために500万ユーロを拠出して環境基金を設立しました。

環境問題に対するアウディの取り組みを示す一例としては、9月末にインゴルシュタット市の公共事業会社との間で締結された新しい合意に基づく、廃熱利用の向上が挙げられるでしょう。この合意によって、インゴルシュタット地域から工場に供給される廃熱量を2011年から引き上げてゆき、最終的には120,000MWh規模に到達させることが計画されています。また、先週には研究プロジェクト「CO2を貯留するオークの森」が立ち上がり、工場敷地の近くに36,000本のカシが植樹されました。アウディは、バイエルン州林業省およびミュンヘン工科大学森林生産学部と共同で、カシの立木密度が森林の生産性、生物多様性、そしてCO2削減可能性にどのような影響を与えるか、調査をしたいと考えています。ハンガリーのジュールをはじめとする世界各地のアウディ工場近隣に設置した試験場でも、インゴルシュタット近郊のコシングの森に設置したこのパイロット区画に習って、研究が進められる予定です。