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投稿日: 2009.12.04 00:00
更新日: 2018.02.15 16:49

【フォルクスワーゲン グループ ジャパン】ロサンゼルスモーターショーでのフォルクスワーゲン ワールドプレミア


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ロサンゼルスモーターショーでのフォルクスワーゲン ワールドプレミア
Up! Lite – 世界でもっとも燃料効率に優れた4シーター

フォルクスワーゲンのコンセプトUp! Lite。100km走行あたりの消費燃料量はわずか2.44L
フォルクスワーゲンが将来発表予定の「ニュー スモール ファミリー」に基づくコンセプト

2009年12月、ウォルフスブルグ/ロサンゼルス発:
ヨーロッパ最大の自動車ブランドであるフォルクスワーゲンは、クリーンかつハイテクなTDI およびTSIエンジンによって、効率の面でも世界基準を打ち立てています。今回のロサンゼルス オートショー(12月4日〜13日)において、フォルクスワーゲンはUp!コンセプトの最新バージョン、Up! Liteを世界初公開します。Up! Liteは、先進的で燃料効率に優れ、あらゆる面において巧みにデザインされた4シーターハイブリッド車です。100km走行あたりに必要とする燃料は、わずか2.44リットル。これほど燃費のいい車は他に存在しないでしょう。駆動系はTDI(ターボディーゼル)エンジン、電気モーター、7速DSGを採用し、最高のエアロダイナミクス(Cd値:0.237)をまとったUp! LiteのCO2排出量は、わずか65g/kmと画期的な数値を達成しています。この3ドアのコンセプトカーは、世界でもっとも燃料効率に優れた車であり、CO2排出量面においても最も環境にやさしい4シーターとなっています。技術面とスタイルの両面で、Up! Liteは未来を見据えた車です。アルミニウムの塊から削り出されたような印象を与える、クリーンなラインを備えたボディのイメージは、空力面に優れた車がどれほど魅力的かを示しています。

日々の通勤に理想的なクルマ
最先端技術を採用し、100km走行あたり2リットル台の燃料消費量を実現したUp! Liteは、全世界での発売を視野に入れています。重量わずか695kgというこのフォルクスワーゲンに採用されるコンポーネントの多くが、2011年末に一部地域で市販予定の新モデルシリーズ「ニュー スモール ファミリー」と共通です。

Up! Liteコンセプトは、全てのクラスにおいてハイテクで高品質なクルマを製造し、すべてのドライバーにその先進性を手ごろな価格で提供するというフォルクスワーゲンの戦略に沿うものです。Up! Liteは、市街地走行、通勤、そしてもちろんロングドライブにおいても、明らかに安く、エコフレンドリーな性能を実現する、多目的に使えるクルマとして設計されました。

ハイブリッドドライブは電気走行も可能
Up! Liteのパワートレインの中心に搭載されるのは、38kW/51PSを発生する0.8リッターTDI 2気筒ターボディーゼル エンジンです。さらに、パルススタートモジュール(スターター、オルタネーター、Eドライブ)として設計された電気モーター(出力10kW)は、TDI への負荷を軽減し、推進力を追加し(ブースティング)、運動エネルギーの回生を行います(回生ブレーキ)。追い越しなどの加速時(ブースト時)には、TDIとモーターの組み合わせによって、合計48kW/65PSを発生します。Up! Liteに搭載されているTDIは、9月にフランクフルト国際モーターショーに展示された「L1」コンセプトに使用されていたものと同じです。

Up! Liteのハイブリッドドライブは、2つのフェーズにおいては、まったくTDIエンジンを作動させることなく走行するように設計されています。1つは、いわゆる惰性走行時。すなわちドライバーがアクセルペダルから足を離した時です(車は惰性走行、TDIは作動停止)。2つめは、住宅地などを短距離走行する時で、Up! Liteは電動モーターのみで走行することが可能です。この時にエネルギーを提供するのはリチウムイオン バッテリーです。このように、この車は、電気のみで走行することができるので、分類としてはフルハイブリッドに属します。トランスミッションは、新型ポロにも搭載されている、7速DSGです。さらに、アイドリングストップシステムも採用しました。

妥協なき快適性と安全性
当然のことですが、快適性および安全性の面において不足はありません。ESP、エアバッグを装備、車内には十分なスペースを確保、さらに、先進の情報・操作機能を搭載しています。乗員はアルミニウム、スチール、炭素繊維から構成される革新的なセーフティフレームによって保護されます。このコンセプトカーの最高速度は160km/h、0〜100km/h加速は12.5秒です。

“Made in Germany”
Up! Liteは ”Made in Germany” の表記が許された、革新的エンジニアリングのすばらしい一例といえるでしょう。効率的なパワートレイン、軽量なボディ構造だけには留まりません。たとえば、ラジエーターグリルは、エンジンの冷却ニーズに応じて自動的に開閉します(アクティブ サーマル マネージメント)。従来型のルームミラーに替わり、より質の高い画像が提供可能で、空力性能も良好なカメラを3基設置しています。夏期の駐車時には、暖まった室内の空気を外部に自動放出(パッシブ パーク ベンチレーション)します。「オプティマイズド イージーエントリー機能」は、リヤシート乗員の乗降をきわめて快適にします。運転席および助手席は、乗員の体格に合わせ、シートの前後方向位置のみならず高さも自動調整してくれます。リヤのベンチシートを折りたたむ時には、ヘッドレストを前に倒すだけで簡単にロックが外れます(イージー スイッチ)。換気、インターネット、電話、MP3、ビデオ、トリップコンピューター、ラジオなどといった車載機能は、ハンドムーブメントセンサーを備えたタッチスクリーンで直感的に操作できます。

明日の世界に向けたデザイン
革新的なクルマは、見た目も良く、楽しくなくてはなりません。「リキッドブルーメタリック」に塗られたUp! Liteのエクステリアは、見る者を楽しい気分にさせてくれます。これは、全長3.84m、全高1.40m、全幅1.60mのUp! Liteが、きわめて未来的かつ大胆で、とても個性的なスタイルを持っているからです。

Up! Liteは、大きな塊を型に入れて鋳造したかのような印象を与えます。2009年のフランクフルト国際モーターショーに展示されたE-Up! コンセプトカーと比べると、Up! Liteは全高がより低く、厳しい空力面の要件を満たすために、全長はポロ(全長3.98m)に匹敵するほど長くなっています。

スタイリングは、サステイナブル環境負荷の少ないドライブシステムと先進的なコンセプトを純粋に反映した、コンパクトカーです。Up! Liteのリヤはハッチバックスポーツカーに似た外見を与えられました。幅の広いショルダーセクションは、シロッコを連想させます。さらに、リヤ下部のスタイルは、ハッチの大きなガラス面、そしてLEDのテールランプとUp!シリーズらしくバンパーに一体化されたCシェイプのリヤフォグライトなどが目を引きます。フロントでこれらのライトに相当するのが、バンパーに設置されたフロントフォグライトです。 サイドビューはクリーンで、きわめてスムーズな面を備えています。アッパートルネードラインとホイールハウス、およびそれらを繋ぐラインを除けば、エッジは存在しません。ドアミラーの替わりに設置されたサイドカメラは、飛行機の翼の先端に設置された小翼のように見えます。スタイリングと技術面における新装備としては、アルミニウムと炭素繊維を素材とする18インチホイールがあります。これにより、スポーティな魅力と経済性を両立させることができるのです。

未来を見据えた現在
フォルクスワーゲンは、現在ヨーロッパにおいてポロ(3.3リットル/100km)、ゴルフ(3.8リットル/100km)、パサート(4.4リットル/100km)のように、あらゆるセグメントにおいて超低燃費モデル「ブルーモーション」をラインアップしています。