国内レース他ニュース

投稿日: 2009.12.02 00:00
更新日: 2018.02.15 16:47

【PETRONAS SYNTIUM TEAM】スーパー耐久シリーズ2009 第8戦「MOTEGI SUPER TAIKYU OVAL BATTLE」


noimage

PETRONAS SYNTIUM TEAM REPORT

スーパー耐久シリーズ2009
第8戦「MOTEGI SUPER TAIKYU OVAL BATTLE」
2009年11月28日(1Dayレース)

▲▽▲予選 天候:晴 
 今シーズンの最終戦を迎えたスーパー耐久シリーズ2009。戦いの舞台となる栃木・ツインリンクもてぎは今季2度目だが、今回はオーバルコースのスーパースピードウェイで行われるS耐初の公式オーバルレースである。雨の場合はレース開催が厳しくなるオーバルコースだが、幸い天候にも恵まれ、予選・決勝を同日に行う1dayイベントとして開催された。

 チームでは土曜日の1dayイベントに先立ち、金曜日にはサーキット入り。1時間の練習走行を3セッション行い、クルマのセットをはじめ、タイヤの磨耗具合を確認するなど、最後の決戦に向けての準備を着実に進めた。

 土曜日は朝から青空が広がり、レース日和。午前8時から予選セッションがスタートし、A、Bドライバーがそれぞれ15分間のアタックを行った。No.1 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPEはAドライバーに谷口信輝、Bドライバーには柳田真孝を、そしてNo.28 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPEは、Aドライバーに片岡龍也、Bドライバーには吉田広樹を擁し、それぞれがアタックに挑むこととなった。オーバルコースを利用しての公式戦として初のタイム計測に挑んだ結果、1号車が2選手合算タイムで1分39秒691をマーク。これがトップタイムとなった。また、28号車は1分40秒234のタイムで2番手に。これにより、PETRONAS SYNTIUMチームは今季5度目、4戦連続でフロントローを独占した。

 一方、Cドライバーを担当する1号車のファリーク・ハイルマンと28号車のジョハン・アズミ。それぞれ去年に続いてのオーバルコースながら、まずは慎重にクルマの確認などを行い、無事予選を終えることとなった。

▲▽▲第1レース決勝 天候:晴 気温18 ℃(午後11時)
 予選後にはピットウォークが行われ、ファンとの交流を楽しんだPETRONAS SYNTIUMチームのドライバーたち。慌しいスケジュールをこなし、いよいよスーパースピードウェイでの公式レースを迎える。

 今回の第8戦は、第1レース、第2レースと分けてそれぞれ50周オーバルコースを戦う。各レースにポイントが与えられるため、現在暫定でランキングトップの1号車が第1レースで今シーズンのチャンピオンを決める可能性もある。緊張感が高まる中、午前11時25分、第1レースがスタートした。

 ポールの1号車には谷口。28号車は片岡がステアリングを握り、ともにクリアスタートを切った。なお、コース上の第1ターン、第3ターンにはパイロンによるシケインが設置されているため、通常のオーバルレースとは異なり巧みなステアリングさばきが求められる。さらにはシケイン手前のハードブレーキングも必須。クルマのポテンシャルはもとより、高いドライビングスキルが要求されるハードな戦いではあったが、PETRONAS SYNTIUMの2台はノーミスで周回を重ねていった。

 ルーティンワークは29周終了時、まずは28号車の片岡がピットイン。ピット前には前後の右タイヤが用意されたが、チームスタッフは後輪のみを交換。わずか19秒というスピーディな作業で片岡からステアリングを委ねられた吉田がコースへと向った。一方、1号車は32周を終えてピットへ。こちらも右リアタイヤのみ交換し、17秒で作業を済ませて柳田が新たにドライブを担当。その際、アウトラップでのプッシュが奏功し、トップを譲ることなく戦いへと復帰することに成功した。

 このあと2台はペースを保ちながら好走し、3位以下を大きく引き離すパフォーマンスを披露。ほぼ1周に近い差をつけて、チェッカーを受け、PETRONAS SYNTIUMチームが見事1-2フィニッシュを飾った。

 なお、このレースで優勝したNo.1 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPEは、今シーズンのシリーズチャンピオンタイトルを獲得。柳田とハイルマンは、コンビ結成以来3年目にして王者の称号を手にすることになった。さらに谷口は、2年連続のタイトル獲得を果たしている。


関連のニュース