ラリー/WRCニュース

投稿日: 2016.01.25 00:00
更新日: 2018.02.17 12:39

オジエ「今の気持ちを言葉にするのは難しい」


2016年1月25日(月)
フォルクスワーゲン 世界ラリー選手権(WRC)シーズン開幕戦を制す

•セバスチャン オジェがラリー・モンテカルロ3連覇を達成
•フォルクスワーゲンは、2013年のWRC復帰以来40戦中35勝

 2016年世界ラリー選手権(WRC)の幕開けを告げる伝統の一戦、「ラリー・モンテカルロ」が、1月21日(木)〜24日(日)、フランス、オートアルプ県の県庁所在地「ギャップ」を中心に開催されました。

 フォルクスワーゲン・モータースポーツのセバスチャン オジェ選手(フランス)は、ポロR WRCを首位でフィニッシュに導き、自身33勝目、そしてチームとして35勝目を記録しました。また、チームメイトのアンドレアス ミケルセン選手(ノルウェー)も2位完走となり、フォルクスワーゲン・モータースポーツは、2016年のシーズンを1-2フィニッシュという形でスタートを切りました。ヤリ-マティ ラトバラ選手(フィンランド)は3番手走行中のデイ2でクラッシュし、残念ながらリタイアとなりました。

「ラリー・モンテカルロ」は、最難関イベントと言われています。木曜夕刻の公式スタートの場、カジノ広場に雪はありませんが、フレンチアルプスのギャップに移ると、路面はドライ、ウェット、アイスバーン、スノーと変化、ひとつのスペシャルステージ(SS:競技区間)ですべてのコンディションに遭遇することも珍しくありません。スリック、ブロックパターン、スパイク付とさまざまなタイヤが用意されますが、刻一刻と移り行く状況には完全に対応できず、常にある種の妥協を強いられます。これを埋めるのが、チームのタイヤ選択であり、ドライバーの卓越したタイヤ管理です。マシン、ドライバー、戦略、スピード、抑制心が噛み合い、さらに幸運の女神を微笑ませて、ようやく勝利を手にできます。

 2016年ラリー・モンテカルロは、総走行距離1,474.34kmのターマック(舗装路)イベントです。急なカーブがいくつも折り重なる「チュリニ峠」や悪名高いシステロンを含め、全16カ所のSSが設定され、SS総距離は374.89kmです。