更新日: 2018.02.17 09:20
可夢偉「タイヤ交換後、ペースが落ちてしまった」
KYGNUS SUNOCO Team LeMans
#7 ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14
#8 Team KYGNUS SUNOCO SF14
2015年SUPER FORMULAシリーズ
第3戦(富士スピードウェイ)レースレポート
予選(7月18日)
天気:雨/コース状況:ウエット
気温:23度/湿度:90%(13時)
路面温度:25度(予選開始時)
予選開始:14時45分
約2カ月ぶりの戦いの舞台は富士スピードウェイ。シリーズ中盤.後半へとつながっていく、勝負どころの一戦である。前戦の岡山国際サーキットでは、今季からチームに加入した小林可夢偉が早くも2位初表彰台を獲得する活躍を演じるなど、良い流れに乗りつつあるKYGNUS SUNOCO Team LeMansとしては、この富士戦でさらに弾みをつけたいところでもある。
昨年同時期の富士戦では平川亮がスーパ.フォーミュラでの初表彰台(2位)を獲得しており、その意味からも期待は膨らむ。長い直線ではドライなら300km/hを超える速度域でのオーバーテイク合戦となる富士だが、まずは予選で前に行くことが大切。雨が強くなったり弱くなったりするなか、平川と小林は上位グリッド獲得を目指し、3段階ノックアウト方式の予選に臨んだ。
#7 ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14
平川亮選手
予選結果:7位(予選Q3ベストタイム:1分41秒717)
路面上の水の量が変化し続ける難しいコンディションのなか、Q1を9位で通過した平川は、Q2も3位で突破を決める。マシンの状態を含め、ここまでは「自信をもっていました」と振り返る平川だけに、Q3ではセッティングやタイヤ選択を合わせ切れずに7位という結果は残念なものだった。だが、「スタートが大切ですね」と決勝に向け、気持ちを切りかえる。
#8 Team KYGNUS SUNOCO SF14
小林可夢偉選手
予選結果:6位(予選Q3ベストタイム:1分41秒715)
現行コースレイアウトの富士でフォーミュラレースを戦うのは初めての小林。今年は開幕前の合同テストも富士開催がなく、コース習熟度の面での不利が過去2戦以上に大きいうえに雨、しかも雨量変転という厳しい状況でのチャレンジを強いられた。実際、順調にセッティングが進んだともいえなかったが、それでもQ3進出、6番グリッド確保と、流石の力量を示した。
決勝(7月19日)
天気:曇り時々晴れ/コース状況:ドライ
気温:27度/湿度:77%(13時)
路面温度:39度(決勝開始前)
決勝フォーメーション開始:14時00分
決勝レース周回数:55周
#7 ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14
平川亮選手
決勝結果:6位(所要時間:1時間29分00秒386、ベストラップ:1分26秒683)
決勝日は陽が陰ったり照ったり、曇り時々晴れの天候推移となる。雨の懸念がまったくないわけではなかったが、レインタイヤの出番はなく、終始ドライコンディションでの戦いに。気温、そして路面温度も、7月の富士戦にしては極端に高くはならず、各陣営がピットでの給油時にタイヤ交換をするか否かが戦略面のカギを握る展開ともなっていった。
スタートでは、1コーナー前後までの激しいポジション争いのなかで上位陣にアクシデントが発生するなどし、いきなりセーフティカー導入となる。そのなかで平川は5番手へと2つポジションアップしてオープニングラップを終えた。6周目のレース再開以降、前半戦は5位をキープして走り、25周目にピットイン、給油&タイヤ交換してコース復帰する。全車のピットインが終わり、順位が落ち着いてみると平川は6位。終盤、前を走るのはタイヤ無交換作戦で浮上の2号車だ。1秒以内の僅差で懸命に2号車を追い続けた平川だが、これをパスするには至らず、そのまま6位で今季初入賞となった。