スーパーGTニュース

投稿日: 2013.11.07 00:00
更新日: 2018.02.16 19:54

MUGEN CR-Z GT、ハイブリッド初のGT300王者に


シリーズ名:2013 AUTOBACS SUPER GT SERIES ROUND 8
大会名:MOTEGI GT 250KM
距離:4.801km×53周(254.45km)
予選:11月2日(土) 曇り ・ 観衆:14,500人(主催者発表)
決勝:11月3日(日) 曇り ・ 観衆:30,000人(主催者発表)

「MUGEN CR-Z GT」 最終戦で2位となり、ハイブリッドカーとして初めてシリーズ王座を獲得!

 #16 MUGEN CR-Z GT(武藤英紀/中山友貴組)は、11月2日~3日にツインリンクもてぎ(栃木県)で開催されたSUPER GTシリーズ第8戦に出場した。ポイントランキングはチームランキングでは2番手と12ポイント差、ドライバーランキングでは2番手と8ポイント差でランキングトップを守ったまま迎えたシリーズ最終戦である。

 シリーズ最終戦は、ウェイトハンディキャップがすべてゼロになる。前回のレースで#16 MUGEN CR-Z GTは68kgのウェイトを積んでいたが、それを下ろして身軽になる。また、前回のレースで28.5mm×2へと絞り込まれた吸気リストリクターは再び29.1mm×2と、シリーズ第6戦と同じレベルまで拡大された。ただし、シリーズ第5戦から受けた車高8mm増加の性能調整と、給油スピードを遅くする流量リストリクターは引き続き課せられたままである。

 ウェイトを積んで車重が増せば、ブレーキングで減速しにくくなりコーナーへの飛び込みが難しくなるが、減速時の挙動そのものは落ち着き、後輪もしっかりと路面をとらえるのでハイブリッドシステムにとっては回生の効率が上がる。逆に、車重が軽減されれば、ブレーキングでコーナーの奥に飛び込めるようになりレーシングカーらしい俊敏な方向転換が可能になるが、挙動はピーキーになって状況によっては回生の効率が落ちる。車高を上げられたことによって、この傾向は強まった状態であり、チームは車重軽減を受けて挙動を抑制するセッティングを探る一方、ドライバーはバランスを常に意識してコースを周回しなければならない。

 ツインリンクもてぎの合同テストは9月中旬に行われており、その時点での性能調整はその後の変更を経て今回のレースと同じ条件だったので、もてぎテストの結果を分析して今回の持ち込みセッティングが行われた。