更新日: 2018.02.17 06:22
VW、「スポーツクーペコンセプトGTE」を初公開
Volkswagen
ワールドプレミア「スポーツクーペコンセプトGTE」
ジュネーブ国際モーターショー
2015年3月
主な特徴
「スポーツクーペコンセプトGTE」をジュネーブでワールドプレミア
フォルクスワーゲン デザインの新時代を告げる4ドアクーペ
エクスクルーシブなスポーツカーを彷彿とさせるデザインで見る者を魅了
最新インターフェイス&プラグインハイブリッドを採用したハイテクコンセプトカー
「スポーツクーペコンセプトGTE」10のハイライト
1.フォルクスワーゲンの新しいデザイン言語を纏った先進的モデル
2.コンセプトはエクスクルーシブなスポーツカーを彷彿させるデザイン、そして、4ドア+大型トランクを備えたサルーンの機能の融合
3.既存のフォルクスワーゲンCCよりひとクラス上のポジショニング
4.4,870mmの全長、2,841mmのホイールベースにより、たっぷりとした室内長を確保
5.3次元の細密画像を提供するアクティブインフォディスプレイ(デジタルメーターパネル)を採用
6.ドライバーの体調データを読み取り、推奨ルートを検討する機能付ナビゲーションをオプション設定
7.システムパワー380PSを発揮するプラグインハイブリッドシステム(以下:PHEV)TSIエンジン+2つの電気モーターを搭載
8.250km/hの最高速度を達成すると同時に50kmの距離までなら電気モーターだけによるゼロエミッション走行が可能
9.GTEモードを選択すると、0~100km/h加速5.0秒の俊敏な加速性能を発揮
10.エレクトリックプロペラシャフトを介した革新的な4輪駆動システムを採用
ウォルフスブルグ/ジュネーブ、2015年3月
フォルクスワーゲンは、2015ジュネーブショーで、「スポーツクーペコンセプトGTE」をワールドプレミアします。「スポーツクーペコンセプトGTE」はフォスクスワーゲンの新しいデザイン言語を纏った先進的なモデルです。フォルクスワーゲンAGのデザインを統括するワルターデシルヴァは次のように語っています。「スポーツクーペ コンセプトGTEでは進化と革命が同時に起こっています。フォルクスワーゲンのデザインDNAに立脚しつつ、同時により研ぎ澄まされた形で提示されているのです。このモデルは、フォルクスワーゲンというブランドが、直近の未来に対して、いかに魅力的なアプローチで臨もうとしているのかを示唆しているといえるでしょう」
そして、フォルクスワーゲンブランド開発担当取締役のDr.ハインツヤコブノイサーは次のように説明しています。「スポーツクーペコンセプトGTEは、このクラスのクーペとして抜きんでたダイナミクスの持ち主です。エクスクルーシブなスポーツカーのスタイルに、大きなトランクとフル4シーターの室内スペースを融合しており、伝統的なB、Cセグメントのサルーンに代わるとても魅力的な選択肢になると思います」
フォルクスワーゲンブランドのデザインチーフであるクラウスビショフは、次のように補足しています。「スポーツクーペコンセプトGTEは、デザイン面での我々のチャレンジの新たなマイルストーンになるものです。開発は最初から最後まで新しいアイデアとの格闘でした。その結果、私たちはひとつの羅針盤を得ました。このコンセプトカーを通じて、フォルクスワーゲンは、単に新しいクルマのデザインを披露しているのではなく、新しいデザインの時代の始まりを予告しているのです」
最新鋭のインターフェイス
「スポーツクーペコンセプトGTE」は、エクステリアだけでなく、インテリアも革新的なアイデアに溢れています。ピュアな清潔感を強調したデザイン、完璧な人間工学的配慮、そして、ドライバーの体調データの取り込みや3D表示のアクティブインフォディスプレイに代表される人とマシンとの新しいインタラクティブインターフェイスが相まって、「スポーツクーペコンセプトGTE」のインテリアには、鮮烈なエクステリアと完全にマッチするアバンギャルドな雰囲気が生み出されています。
GTE:フォルクスワーゲン独自のプラグインハイブリッドシステム
「スポーツクーペコンセプトGTE」が革新的なのは、もちろんデザイン面だけではありません。「GTE」は、フォルクスワーゲンによる革命的なドライブテクノロジーを表す名称です。「ゴルフGTE」のデビュー以来、このアルファベット3文字で構成された名称は、PHEVモデルを意味するものとして使われてきました。今年、「パサートGTE」が追加されることになっています。これらのクルマは、約50kmまでの距離であれば、純粋な電動モードで走行することができますし、とても長い距離のドライブも問題なく走行できます。
しかも、素晴らしい運動性能とともに、ハイウェイでも静かでパワフルなクルージングを楽しめます。「GTE」は、全てのクラスやジャンルに設定される可能性を持っています。先日デトロイトで開催された北米国際自動車ショーでは、SUVというコンセプトで紹介しました。今回ジュネーブで公開する「スポーツクーペコンセプトGTE」は、フォルクスワーゲン「GTE」の地平を拡げる新たな具体例といって良いでしょう。279kW/380PSのパワーを有するこの「GTE」は、2つの電気モーターと外部から充電可能なバッテリーを搭載することで、グランドツーリスモならではの卓越したロングツーリング性能とゼロエミッションで走れる環境適合性を併せもっています。250km/hの最高速度を可能にしながら、2.0ℓ/100kmという卓越した燃料消費量も実現しているのです。
新しいセグメントへの挑戦
フォルクスワーゲンでは、ミッドサイズからプレミアムクラスにかけてのクルマをB、C、Dという3つのセグメントに分類しています。例えば、最新の「パサート」は、ミッドクラス、すなわち、市場のボリュームゾーンであるBセグメントの基準となるべきクルマであり、それに対して「CC」はアッパーBセグメント、「フェートン」は、プレミアムサルーンとして典型的なDセグメントのモデルという位置づけです。今回ジュネーブで公開するコンセプトカーのポジショニングは、アッパーBセグメントを超えてCセグメントの領域に入るといってよいでしょう。
この点について、クラウスビショフは次のように語っています。「われわれの社内では、スポーツクーペコンセプトGTEは、既存のフォルクスワーゲンCCの上級に位置するモデルと捉えられています。そのクラスに相応しいモデルとして、デザインの面でもプレミアムカーらしいエクスクルーシブネスとダイナミズムを盛り込み、アバンギャルドという言葉に新しい光をあてました」ビショフはさらに続けます。「このコンセプトカーを開発するにあたって、われわれが心に描いたテーマは、“欲しくてたまらなくなるような4ドアスポーツクーペ”です。見る人に“欲しい”という感情をいかに抱かせるか、ということに焦点を当てて開発に取り組みました」
ダイナミックなプロポーション
技術的には、この「スポーツクーペコンセプトGTE」もMQBに基づいて設計されています。これにより、魅力的なプロポーションと理想的なパッケージングの双方を実現できました。寸法でのもっとも重要な要素は、ホイールベースに対する室内長の比率です。4,870mmの全長に対してホイールベースは2,841mmもあります。その結果、室内長は1,871mmとたっぷり確保されており、逆に前後のオーバーハングは双方とも短くなり、フロントオーバーハングは909mm、リヤオーバーハングは1,120mmに過ぎません。ボディ全高は、今日の4ドア車としては低めの1,407mmで全幅は1,865mmです。この大きさのボディに21インチ大径ホイールを装着しています。MQBの恩恵により、とても優れたスペース効率を実現。ロー&ワイドでダイナミックなプロポーションにも係らず、パノラミックスライディングルーフを装着した出展車でも、乗員のヘッドルームは前後席ともに十分確保しています。また、荷室も外観からは想像できませんが、480ℓもの大容量を誇ります。一切、妥協しないアバンギャルドなクルマ、それが、この「スポーツクーペコンセプトGTE」なのです。