更新日: 2024.01.28 13:19
首位陥落のエバンス、失速の原因はハイブリッド。オジエは700回目のステージ優勝を達成/WRC開幕戦
デイ3の戦いを終えたヤリ-マティ・ラトバラTGR-WRT代表は、「首位争いが白熱し、全体的にはとても面白い一日だった」と語り、ヒョンデ・シェル・モービスWRTのティエリー・ヌービル/マルティン・ウィダグ(ヒョンデi20 Nラリー1)とオジエが繰り広げたタイムバトルを振り返った。
「セブ(セバスチャン・オジエ)は午後、素晴らしいアタックで首位に立ったが、最後のステージではティエリー(・ヌービル)がわずかに上回っていたため、残念ながらトップで一日を終えることはできなかった」
また、ハイブリッドシステムの不調によりペースが下がってしまったエバンスについては、「エルフィン(・エバンス)は今日の午後、大きなリスクを冒すよりもチャンピオンシップポイントの獲得に集中すると決めたが、それは正しい判断だと思う」とコメントしている。
最後に、デイ4に向けてそれぞれの戦いが待っている選手3名に、期待のコメントを寄せている。
「明日の日曜日は、さらなるポイントを獲得することができる、新しいフォーマットで争う初めての機会になる。私自身としては、勝利こそが本当に求めているものであり、それはセブ(セバスチャン・オジエ)がこのラリーで強く望んでいることでもあるので、達成できたとしたらそれは素晴らしいことだろう」
「またエルフィン(・エバンス)は、できるだけ多くのポイントを獲得したいと思っているはずだ。あまり慎重になり過ぎるのも良くないが、日曜日を最後まで走り切ることも重要だろう。(勝田)貴元は、今日も素晴らしいペースを見せてくれたので、明日はさらに多くのポイントを獲得できることを願っているよ」
ラリー最終日となる1月28日(日)のデイ4は、合計52.12kmとなる3本のSSで争われる。早朝にギャップのサービスパークを出発した後、SS15として今大会三度目となる『ラ・ブレオル/セロネ』のステージを走行。続いて、クラシックステージのSS16『ディーニュ=レ=バン/ショドン=ノラント』、最後には有名なチュリニ峠を含むSS17『ラ・ボレーヌ=ベジュビー/コル・デ・チュリニ』の3本を走行した後、モナコでフィニッシュを迎える予定だ。最終SS17はステージトップ5タイムを記録したクルーとマニュファクチャラーにボーナスポイントが与えられる“パワーステージ”となっている。