更新日: 2016.09.30 13:51
BMWの”X-raidミニALL4″へのサポート強化に込められた意図
BMWからのニュースが届く前段階から、X-raidはミニAll4レーシングの大幅な改良を実施してきてはいるものの、クワントは来年年明けのイベントでも「プジョーが優位を保った状態が続くだろう」と見ている。
「ミニに施した技術的改良は多岐にわたり、決して小さな変化ではない。それにまだやるべき仕事は数多く残されている。それでも、我々は確実に”4WDマシン”として来年1月のダカールに姿を現わすと約束しよう。我々はハンターとしてダカールに行き、実際に(4WDマシンで)2WDのプジョーを仕留めてみせる。この状況には満足しているよ。」
クワントは、ダカールでプジョーが示したペースには驚かないと語ったものの、このフランスの企業は「レギュレーションの一部にあった抜け道を上手く活用した」と感じている。
「現在のレギュレーションで2ホイールドライブ(2WD)の規定を策定したのは、プライベーターに対する支援の意味があった。プジョーはこの規定を見つけ、上手く2WDマシンの製作に利用したんだ」
「私がこのプロジェクトの話を聞いた時、すぐにFIAに対して警告した。何が起こるかが分かっていたし、そのパフォーマンスがどれほどのものかが予測できたからね」
「これはレギュレーション側のミスだ。次回に向けてはリストリクターを38mmまで絞ることでプジョーもわずかにパワーダウンするはずだが、それでも2WDのパワー優遇というバランスを是正するまでにはいかない」
「今年のイベントでのプジョーには本当に驚いたよ。2WDが速く走れる場所であるラリーステージで良いことは最初から理解していたが、そうではない場所、砂丘やマッドなどのオフロードステージでも、クレイジーなほど速くなっていたんだからね」
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています