更新日: 2021.07.17 14:42
トヨタ、ロバンペラがデイ2も首位快走「彼の活躍を見ることができて嬉しい」とラトバラ/WRC第7戦
WRC第7戦ラリー・エストニア デイ2
6本のSSベストタイムを記録したロバンペラが首位を快走
オジエは総合4位に、エバンスは総合5位につける
7月16日(金)、2021年FIA世界ラリー選手権(WRC)第7戦ラリー・エストニアの競技2日目、デイ2がタルトゥのサービスパークを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(ヤリスWRC 69号車)が首位を堅持。セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(1号車)は総合4番手に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)は総合5番手につけました。
前日の夜、スーパーSSで開幕したラリー・エストニアは、金曜日の朝から本格的な戦いがスタート。4本のグラベル(未舗装路)ステージを各2回走行し、その合計距離は128.24kmでした。タルトゥ周辺は日中気温が30度前後に上昇し、ステージは概ねドライコンディションでしたが、午後は一時的に降雨がありました。
木曜日のスーパーSSで首位に立ったロバンペラは、デイ2でも好調を維持。オープニングのSS2は3番手タイムで総合3番手に後退しましたが、続くSS3でベストタイムを記録して順位をひとつ上げ、SS4でもベストタイムを刻み首位に浮上。最終的には1日に6本のベストタイムを記録し、総合2番手のライバルとの差を8.5秒に拡げて1日を終えました。
ステージの出走順が1番手のオジエと、2番手のエバンスは、道の表面を覆う「ルーズグラベル」を掃き飛ばしながらの走行となり、出走順が後方のライバルよりも不利な路面コンディションで1日を走りました。それでも、オジエは滑りやすい路面でベストな走りを続け、一時は総合3番手まで順位を上げました。最終的には総合4番手でデイ2を終えましたが、総合3番手のライバルとの差は6秒と、表彰台に近い位置にいます。
また、エバンスは午前中のSS3でジャンクションを曲がり切れず大幅にタイムを失いましたが、それでもオジエと15.7秒差の総合5番手につけています。
TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムの勝田貴元は、SS4終了時点で総合3番手につけていました。しかし、大きなジャンプが多くあったSS4で、着地の際にコ・ドライバーのダニエル・バリットが首に痛みを感じたため、大事をとりリエゾン(移動区間)で競技を中止。
バリットはその後病院で検査を受け、骨折等の怪我はないと診断されましたが、安静にすることをアドバイスされたため、勝田とバリットは今大会からのリタイアを決断しました。
■ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
「チームにとって非常に良い一日でした。このラリーはカッレにとっては第2のホームイベントのようなもので、きっと速いだろうと予想してはいましたが、今日はそれ以上の活躍でした」
「ここまでのところ、プレッシャーをはねのけ非常に落ち着いた走りをしていますし、最近は厳しい戦いが続いていただけに、カッレの活躍を見ることができてうれしいです」
「気温が高くなり路面にはルーズグラベルが多くありましたが、セブは出走順がトップだったにも関わらず素晴らしいパフォーマンスを発揮しました。また、エルフィンは午前中に少しタイムを失いましたが、セブからそれほど離れていません」
「貴元とダンが早々にラリーをリタイアすることになってしまったのは残念ですが、もっとも重要なのはダンが無事だということです」