更新日: 2023.05.11 22:08
トヨタ連勝、エルフィン・エバンスが2021年以来の勝利。勝田貴元は6位/WRCクロアチア
デイ2終盤での小さなトラブルによってタイムを失い、前後のポジションと30秒前後の開きができたことで“ひとり旅”に近い状態となったタナクは、総合2位の順位を守ってフィニッシュした。また、同じく競争相手不在となっていたエサペッカ・ラッピ(ヒョンデi20 Nラリー1)は総合3位でラリーを完走。ブリーンに捧げる表彰台の最後のスペースを獲得している。
前日のデイ2から接近戦が続き、2.0秒差で最終日を迎えた4番手争いは、SS17でベストタイムを刻んだ5番手ロバンペラが僚友オジエを逆転する。現シリーズチャンピオンはその後のふたつのステージでも8冠王者を上回るステージタイムを記録し、最終パワーステージを前にギャップを6.3秒に拡げてみせた。
注目の最終パワーステージでも軍配は22歳のフィンランド人に上がり、ロバンペラが総合4位。そこから9.7秒遅れた同5位にオジエの名が並ぶかたちとなっている。好勝負を繰り広げた2台のトヨタGRヤリス・ラリー1の後ろには勝田のGRヤリスが続いた。勝田/アーロン・ジョンストン組は直前の2戦でアクシデントによるデイリタイアを喫していたが、今大会は全ステージを走りきっての6位入賞だ。
総合7位はMスポーツ・フォードWRTのピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1)。同8位にはWRC2クラスを制したヨアン・ロッセル(シトロエンC3ラリー2)が入った。WRC2クラス2位はニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアRSラリー2)、同3位はエミル・リンドホルム(シュコダ・ファビアRSラリー2)だ。なお、総合順位では最終SS20でリンドホルムを逆転したオリバー・ソルベルグ(シュコダ・ファビアRSラリー2)が10位となっている。
WRCの次戦第5戦は、5月11~14日にポルトガルのポルト郊外で開催されるグラベル(未舗装路)イベントの『ラリー・ポルトガル』だ。